月経前症候群(PMS)と不妊の関係とは?PMS症状の傾向と対策をまとめました!原因を知って症状を和らげよう
月経前のイライラ・悲しみ・頭痛やむくみ!PMSの症状を知って上手に対処しよう!
こんにちは!ハピコです。
イライラするわ~
いつもより余計に落ち込むわ~
あ~!また衝動買いしてもうた~!
私がこんな気持ちになるときは、大抵「生理前」です。
いわゆるぴーえむえすってやつ。
PMS=月経前症候群といって、
多くの女性がさまざまな症状で悩んでいます。
このPMSってさ、妊娠初期症状とも似ているから
ホント、紛らわしいですよね(´・ω・`)!
色々な症状が出るけど、果たして不妊との関係はどうなっているのでしょうか?
今日はPMSの症状や傾向と対策をまとめてみました!
■知っておきたい!PMS=月経前症候群の基礎知識
PMSを知る意味あるの?
あなたは時に、感情のコントロールができなくなることありませんか?
いつもは平気なのに、何気ない言葉に傷ついたり
旦那さんや周りの人に当たってしまったり
仕事のミスが多くなったり・・・
みんな、PMSというと頭痛や胸の張り・腰痛などを
思い浮かべるけど
PMSは人間関係に支障をきたすことが
少なくありません。
まずはこのことを知って、生理前の
衝動的に沸き起こるイライラの原因が
PMSにあることを認識しましょう!
今自分に起きていることが何か?
に向き合えば、症状を軽減することができます。
PMS=月経前症候群って何?
PMSは、Premenstrual Syndromeの略で、
これを和訳すると月経前症候群です。
月経予定日の1週間前くらいから
イライラ・不安・集中力が欠けるなどの心理的な症状や
頭痛・腰痛・下腹部痛などの身体的症状が現れます。
どのような症状が出るかは人それぞれで
症状の重さも人によって異なります。
生理前約8割の女性に
何らかの症状が出ていると見られているのですが
実はPMS症状だと自覚していない人も多いです。
PMSが起こる原因とは?
PMS(月経前症候群)が起こる原因って
実はいまだにわかっていません。
なぜかって言うと、
PMS症状は個人差が大きく、
報告されているだけでも100以上の症状があるからです。
その症状が本当にPMSからきているものかの医学的解明は
難しいです。
最近では、PMSの原因は
体のホルモンバランスが深く関係しているという考えが
一般的になっています。
私たち女性の体は
体内のホルモンをうまくコントロールして
排卵や生理を引き起こしています。
生理前になると
エストロゲンやプロゲステロンなどの
女性ホルモンが急激に増減するので
身体がそれに対応しきれなくなって
さまざまな症状を引き起こします。
女性ホルモンの働きについてはコチラの記事もどうぞ
女性の身体を美しく健康に保つには
ホルモンの働きが非常に重要です。
特に排卵後は、妊娠するための準備を整える期間ですから
エストロゲンとプロゲステロンの影響が大きくなります。
PMSは↑この2つのホルモンが急激に変化することが
原因と考えられています。
■PMSってどんな症状があるの?
PMSの症状は人それぞれです。
女性の数だけ症状があると言っても過言ではないくらい
人によります。
↓なかでも多いトラブルを見ていきましょう!
身体に起こるトラブル
身体に起こるトラブルを挙げますね!
頭痛・肩こり・むくみ・胸の張り・便秘・下痢・下腹部痛・腰痛・眠気・不眠・過食・拒食・だるい・肌荒れ・耳鳴り・味覚が変わる・すぐに疲れる・おりものの変化・湿疹・かゆみ・関節痛・吐き気・ほてり・風邪症状・微熱・多汗・吹き出物・にきび・体重増加・のどの痛みなどなど
精神的なトラブルは以下のような症状です。
イライラする・否定的になる・買い物したくなる・食べたい・食べたくない・情緒が不安定・悲しくなり・泣いてしまう・無気力・家族や友人と喧嘩が増える・落ち込む・死にたくなる・悲観的・性欲の増減・憂鬱・子供にあたる・人と会いたくない・感情的になりやすくなる・思ってもないことを口走る・仕事が手に付かない・整理整頓したくなる・集中力がかける・判断がつかなくなる
どうでしょうか?
PMSを自覚していなかった方も
「そういえば・・・」と当てはまるものがありませんか?
上記であげた症状が生理前や生理前後に現れるなら
それはPMSの可能性が高いです。
どうしてこんな気持ちになってしまうのだろう
なぜ、あんなこと言ってしまったのだろう
自分でもどうしてなのかわからない言動は
実はPMSが原因だったのです。
妊活中は特に、生理前はナイーブです。
生理よ来るな
来ないでくれと願えば願うほど
情所不安定になっていきます。
PMS症状で当てはまるものがあり
日常生活が送れないほどつらい場合は、
婦人科や通っている不妊外来に相談してみましょう。
月経前不機嫌性障害とは?
PMS(月経前症候群)で精神的な症状が
めちゃくちゃ強い人の場合、
月経前不機嫌性障害=PMDDと診断されることがあります。
(Premenstrual Dysphoric Disorderの略)
ネガティブな気持ちが強くなって
一人落ち込んでしまう方も多いです。
イライラや悲観的なことを
性格だと誤解されて、パートナーからひどく非難されてしまうことも珍しくないのです。男性は、ホルモンが影響する女性の気持ちの変化をわかりません。
また、子供に対して暴言を吐いたりきつく当たってしまう自分を責め、人知れず悩んでいる人もいます。
こういう症状を、PMSだと理解できてなければ
「自分はなんてダメな人間なんだ」
「子供の母親にふさわしくない」
とさらに自分を責めてしまいます。
だけどね、そんな気持ちになるのは
PMSのせいなんだと分かっていれば
「あ、生理前だな」
「また来やがった」で受け流すことができます。
また、
旦那さんにもPMS症状を説明して
よく理解してもらうことが大切です。
生理前の夫婦喧嘩はPMS
ちなみに私は、生理前よく大きな夫婦喧嘩をしていました。
普段は気にならない主人の言葉に、
いちいち突っかかっていたような気がします。
そして、喧嘩した後、必ず生理がくるんですよね。
それに気づいてから、
「ああ、これはPMSからくるイライラだったんだ」
と自覚して、生理前の喧嘩は避けられるようになりました。
イライラして万引きしてしまったとか
感情的になり自分でもコントロールが効かなかったとか
PMS症状が犯罪に結びついてしまうこともあるんですよ。
欧米では、PMS症状による犯罪は
減刑の理由として認められているっていうからビックリです。
■PMS症状っていつ起こる?
PMS症状がもっとも多くあらわれる時期は
生理前1週間ごろからです。
生理が始まると、嵐が過ぎ去ったように
PMS症状は収まります。
生理中も症状が残る人もいますが、
多くの人が生理終了後から気持ちが安定してきます。
生理が終わると肌の調子が良く
前向きに過ごせる期間がやってきます。
そして、排卵後からまた、少しづつネガティブモードに入っていくのです。
このように女心は移り変わりますが
男性にはなかなか理解されないため
「気分屋」と思われてしまうんですよねぇ(´・ω・`)
PMSと不妊の関係
PMSが直接不妊の原因になっているという
医学的な根拠はありません。
しかし、ホルモンバランスの影響で起こることですから
無視も出来ないのです。
PMS症状が激しく出る方は、
ストレスを抱えていることも多く
妊活の妨げになっている可能性もあります。
PMS症状を和らげることは
妊娠しやすい体作りにも結び付きます。
妊活中のPMSでやっかいなこと
妊活中のPMS症状って本当に嫌!
なぜかって、妊娠初期症状と勘違いしやすいからです。
妊娠初期には、
胸の張りや下腹部痛・だるさや眠気を感じることがあります。
PMS症状を「妊娠」と勘違いしてしまい
生理が来て余計にがっかりしてしまう・・・
気分がジェットコースターみたいになるので
凄く疲れますよね。
こんなときは、
生理前の自分の身体の変化を3か月ほどメモして
認識しておくことで余計な期待を持たずに済みますよ♡
■PMSの傾向と対策について
生理前の頭痛や腹痛は辛いものです。
PMSだと知らず、風邪と勘違いし病院(内科や外科)へ行っても
原因は見つかりません。
生理前だけの症状ならPMSの可能性が高いので
次にご紹介する対処法を試してみてください。
あまりに症状が強い場合は婦人科を受診しましょう。
不妊外来へ通っている方は、
主治医に相談してくださいね。
頭痛・吐き気
エストロゲンとプロゲステロンが増減すると
自律神経系が乱れ、緊張性の頭痛が起こることがあります。
頭痛のせいで吐き気が起こることもしばしば。
緊張性頭痛の場合は、体の力を抜いて休み
痛み止めを服用しましょう。
(強い頭痛の場合は自己判断せず、病院を受診してください)
また、妊娠しなかった場合は
セロトニンが減少し偏頭痛を引き起こすこともあります。
(セロトニンが減少すると脳の血管が拡張する頭痛が起こる)
偏頭痛の場合、市販薬が効かないこともあるので
病院でお薬を処方してもらいましょう。
頭を冷やすのもおすすめです。
肩こり・腰痛・下腹部痛
ホルモンバランスの変化で
自律神経が乱れると血液が東洋医学で言う瘀血(おけつ)になります。
瘀血(おけつ)についての記事はコチラ
瘀血(おけつ)とは、血液の流れが滞り、
子宮や卵巣に血液から運ばれるはずだった
栄養が行き渡らなくなる状態のことです。
血液中に毒素が溜まり、血流が悪くなります。
血流が悪くなるとコリを引き起こし
肩こりや腰痛の原因になるのです。
骨盤周辺の血流が悪くなると
下腹部痛やお腹周りの臓器が冷える原因になります。
おススメの対策は、
湯船にゆっくりつかること、
水分を十分に摂ること
そして、漢方薬を使用することです。
漢方薬は漢方薬局で処方してもらいましょう。
マッサージや軽い運動・ストレッチも効果的です。
むくみ
女性は生理でたくさんの血液を失います。
そのために、プロゲステロンは予め水分を蓄える役割もあるのです。
このため、生理前の体はむくみやすく
体重も増加します。
生理前はなんだか体が重く
ウエスト周りがスッキリしないという方いませんか?
それはPMSが原因かもしれません。
むくみ対策には、ストレッチやマッサージが効果的。
毒素を排出する効果の高い
カリウムやカルシウムを積極的に摂りましょう!
胸の張り
「生理前は胸が張って痛くてたまらない」
なんてお悩み抱えていませんか?
私みたいな貧乳は、生理前ちょっと胸が張って
大きくなるので結構うれしいのですが、
「腕が動かせない」「背筋を伸ばせない」ほど
強い痛みを感じる方もいます。
エストロゲンには乳腺を拡張させる作用があるので
女性ホルモンの影響を受けて痛みを感じてしまいます。
ピルを服用して症状を抑えることもありますが
妊活中はそうはいきません。
あまりにも痛くて日常生活に支障をきたす場合は
主治医に相談してください。
PMS症状がある期間は
ワイヤレスのブラやぶらつきキャミソール(ブラトップ)がオススメです。
私なんて万年、ブラトップですけど・・・(´・ω・`)ね。
睡眠障害・眠たい
生理前はなんだか寝つきが悪い・・・
眠くて眠くて仕方がない
黄体期に増えるプロゲステロンには
身体を休ませる働きがあるので、眠気を感じることが多くなります。
プロゲステロンって鎮静効果があって
脳を休ませるんですけどね、
黄体後期にはその働きが減少するので
逆に
全然眠れない!
なんて症状も引き起こすことがあります。
鎮静効果が薄くなり、緊張が緩和されなくなるんです。
こんなときって大体、体内時計も乱れてしまいます。
なので、早寝早起きを心がけ
疲れを溜めないようにしてください。
朝起きたら日光の光を浴びて
体内リズムを整えましょう!
安定剤や睡眠導入剤の服用は、
医師と十分相談してください。
疲れやすくて何もしたくない!
ホルモンバランスが乱れると
副交感神経と交感神経のバランスも崩れます。
交感神経が優位になると
気力がなくなり疲れやすくなってしまいます。
生理前のだるさや何もしたくない気分は
副交感神経を高めることで対処することができます。
副交感神経を高めるには、
寝る1時間前には、照明を暗めにするとか(間接照明オススメ)
半身浴が効果的です。
リラックス効果のあるアロマやお気に入りの音楽を聴くのもいいですよ~♪
肌荒れ・吹き出物対策には
生理前って皮脂の分泌も活発になるので
お肌の調子が崩れる方も多いのではないでしょうか?
私はブツブツと吹き出物に悩まされましたが
人によってはクマや顔のくすみ・毛穴の開きが
気になることもあるようです。
生理前の吹き出物って、
激しいものじゃなければ生理と同時に和らぐので
あまり気にしすぎず、過剰な刺激は避けましょう。
できれば化粧品を使い分けるといいですね。
ニキビケア用とか♪
水分を取って血流を良くすることも忘れずに♡
PMS症状の緩和にサプリもおすすめ
PMSの緩和に効果的な栄養素は
マグネシウム・カルシウム・亜鉛・ビタミンB群などです。
食事では十分な栄養素が取れない場合は
サプリメントを活用するのもおすすめ。
でもね、妊活の方はすでに葉酸サプリや
酵素ドリンクを飲んでいる方も多いでしょう。
そのサプリやドリンクに
ビタミンB群やミネラルが含まれていたらPMSの緩和にも作用します。
ぜひ、自分が今飲んでいるサプリの栄養素を確認して見てください。
改めてほかのサプリを飲まなくても
いいですよ。
激しい症状がある場合は医師から薬を処方してもらえますしね。
ちなみにベルタ葉酸なら、ミネラルもビタミンB群も豊富です。
■それはPMSじゃないぞ!間違えやすい病気に注意!
最後に、PMS症状に似ている病気を紹介します。
基本的に見分け方は、生理前じゃなくても症状が強く表れるところです。生理関係なく強い症状がある場合は、病院を受診してください。
甲状腺機能亢進症
不妊と関係の深い甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の症状は
イライラや発汗・だるさや情緒不安定などがあります。
不眠や微熱などもあり、動機や体温低下などの症状も現れます。
免疫の異常で甲状腺機能が過剰に高まることが原因です。
↓甲状腺機能亢進症についての記事はこちら
甲状腺の病気でもう1つ、
甲状腺機能低下症もPMSと間違えやすい病気です。
冷え性やむくみがひどくなります。
生理前じゃないのに当てはまる症状が強く表れる場合は医師に相談してください。
■おわりに
女心と秋の空
なんてことわざがありますけど、
PMS症状を、こんな言葉1つでかたずけられちゃたまりませんよね。
女性はもともと情緒が豊かです。
だけど、生理前はホルモンバランスの影響でそれが過剰に出ることがある。
性格的な問題じゃなくて
体の中で起こるホルモンの変化が原因の可能性が高いです。
だから、自分を責めず、PMSを認識することから始めてみましょう。
生理前によく衝動買いをしてしまう方は、
この期間中、カードやたくさんのお金を持ち歩かないようにするといいですね。
PMSのことを正しく知って
彼氏や旦那さんに説明しておくこと。
理解してもらえれば
「また始まったな・・。」
と、受け流してくれるようになります。
妊活中、着床時期でもある生理前は
どうしてもピリピリしがち。
言葉も行動も知らず知らずのうちにトゲトゲしちゃうんですよね。
その原因の多くはPMSにあると考えて
自分でも「あーPMSだわ、こりゃ」と認めるだけで
受け止め方も心も少し楽になりますよ。
それでは今日はこの辺で失礼します。
いつも最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日もステキな1日をお過ごしください♪
お時間あれば過去記事もどうぞ!(^^)!