妊活ブログ〜ハピコの二人目不妊〜

4年前流産し、現在二人目不妊を克服すべく妊活中・・・今更聞けない不妊治療の超キホンから、不妊治療のリアルを現在進行形でお伝えします☆

体外受精の卵巣刺激”アンタゴニスト法”って何?ロング法、ショート法との違いは?採卵スケジュールについて

ARTにおける卵巣刺激法”アンタゴニスト法”について確認してみよう

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こんにちは!ハピコです。

 

うちのマンションの多目的ルームには

毎年大きなツリーが飾られます。

 

とてもキレイなので楽しみにしているのですが・・・

ツリーと同時にお正月の門松も飾られるという悲劇

 

門松は早すぎませんかね。

12月の頭から、門松とツリーが同時に登場。

1つずつ楽しみたいのに

 

なんだか生き急いでるような

追い立てられるような気がして

参ってます。

 

で、そんなことは全然関係ないのですが、

先日、体外受精の卵巣刺激スケジュールについて

確認してきたので、

今日はそのことをシェアします♪

 

■卵巣刺激法って何ぞや?

体外受精を成功させるためには

良い卵子が複数個あると確率が上がります。

 

そのために、排卵誘発剤の注射をして

卵巣を刺激し、

たくさんの卵子を育てるのです。

これが卵巣刺激法です。

 

卵巣刺激法は、病院で一人一人に合った

方法を選択します。

 

また、スケジュールも個人個人で違います。

卵巣刺激法はどうやって決める?

ざっくりですが、卵巣刺激法は

  1. AMH(抗ミュラー管ホルモン)の結果
  2. 月経初期のFSHの値
  3. 月経初期の経腟超音波で見る小卵胞の数
  4. 精液所見・男性因子
  5. 年齢
  6. 可能な来院数
  7. ホルモンの値(LH,E2,P4)

*小卵胞→これから成長する卵胞のこと

 

上記の7つと今までの治療の経緯などで

卵巣刺激法を決めていきます。

 

また、病院や先生の方針も大きく影響します。

 

月経初期のFSHの値や小卵胞数の状態が

良くない場合は、

たくさんの卵胞が育たない可能性があるので

その月は延期して、翌月に持ち越しとなります。

卵巣刺激法は卵を育てながら排卵をコントロール

卵巣刺激法では、

排卵しないように複数個の卵を育てていきます。

 

↑ここがポイント。

排卵誘発剤で卵子を育てながら

 

GnRHアゴニストと呼ばれる鼻スプレーや

GnRHアンタゴニストと呼ばれる注射を使い

 

卵子が排卵しちゃうのを抑えます。

 

育てぇ~もっと育てぇ~

っと排卵誘発剤で盛り上げながら

排卵はちょっと待つんやで!

と、排卵を抑制。

 

いい感じの卵になればHCG注射を使って

排卵を促進します。

 

なんで抑制してた排卵をわざわざ促進するのか?

私、ここ、混乱したのですが、

体外受精って排卵する直前に

卵巣に針をさして卵子を採るから

 

なんで、わざわざHCG注射を打つのか

意味が分からなかったんです。

 

でも、先生に聞いてみたら、

卵子が最終的にいい感じの成熟をするためには

LHサージがとっても大切なんだとか。

 

排卵前になると脳下垂体から

大量のLH(黄体化ホルモン)が

分泌されます。

 

このLHサージの刺激がないと

卵胞は卵巣の壁にくっついたままで

針を刺しても卵子が上手く採れないそうです。

卵巣刺激法の種類は主に4つ

卵巣刺激法はざっくり分けて4つの種類があります。

  • アンタゴニスト法
  • ロング法
  • ショート法
  • 低刺激法

↑この中でも日本に導入されてから

まだ数年のアンタゴニスト法を選択する病院が増えています。

■アンタゴニスト法とは?

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アンタゴニスト法とは、

採卵前に排卵を抑えるために

アンタゴニスト製剤を用いる方法です。

 

主にGhRHアンタゴニストと呼ばれる

腹部皮下注射を使います。

 

卵巣過剰刺激症候群のリスクがある場合は

点鼻薬を用いることもできて

臨機応変に対応できます。

 

アンタゴニスト法に適している人は?

アンタゴニスト法に適している人を見てみよう!

  • ロング法やショート法でいい結果を得られなかった人
  • 卵胞が成熟する前に排卵してしまう人
  • 多嚢胞性卵巣症候群の人
  • 卵巣過剰刺激症候群のリスクが高い人
  • ショート法で発育した卵胞が3個以下だった人

アンタゴニスト法では、

成熟していない卵胞を排卵しないよう

抑える効果が高いので、

 

多嚢胞性卵巣症候群の人や

成熟前に排卵してしまう人に

適しています。

 

たくさん卵を採りたい

たくさんの胚を凍結したい

って方にも向いています。

 アンタゴニスト法のメリット

 アンタゴニスト法には以下のようなメリットがあります。

  • 排卵日の調整がやりやすい
  • 採卵数が多いのでいい卵を選べる
  • 育つ卵胞の数をコントロールできる
  • しまった!排卵しちゃった!ってことが少ない
  • 薬を使う期間が短い
  • 点鼻薬も使える

アンタゴニスト法では、

ロング法やショート法に比べて

最初の段階で排卵を抑制する薬を使わないので

卵胞が発育しやすい利点があります。

 

卵巣過剰刺激症候群の恐れがある場合は

点鼻薬を使えるのも安心です。

アンタゴニスト法のデメリット

アンタゴニスト法にもデメリットはあります。

  • 毎日注射する必要がある
    これはどの卵巣刺激法でも同じですが、
    毎日注射しなければなりません。
    うちの病院ではほとんど自己注射を選択するそうです。

  • 卵胞チェックの回数が多い
    排卵を抑制する状況には個人差があるので
    卵胞チェックの回数が多くなります。

  • 発育卵胞が多いので全胚凍結することがある
    育つ卵胞の数が多いので、一度胚を凍結して
    子宮環境が良くなってから移植とする病院も多い。
  • 費用が高くなる場合がある
    アンタゴニスト製剤が高いので、
    卵胞の発育が遅いと費用が高くなる恐れがある。

胚の凍結に関しては、

凍結胚の方が成功する確率が高い!

なんて話もあるので、

 

デメリットなのかはわかりませんが

費用が高くなるのは痛いですね。

 

でも、1回の採卵数が多くなれば

凍結できるので、

トータルで考えると何度も採卵するより

安く抑えられます。

 

アンタゴニスト法のスケジュール

私の通っている病院の場合でお話ししますね。

 

アンタゴニスト法では、

月経2-3日目に病院を受診します。

 

この時、

LHやFSH、E2、P4などのホルモン採血

を行いエコー検査と自己注射の練習もやります。

 

月経3日目あたりから

排卵誘発剤を注射

 

注射5ー6日目くらいに診察

エコー検査とホルモン検査。

 

卵胞が14㎜~15㎜くらいになったら

GnRHアンタゴニストの皮下注射

(この大きさは病院によって判断が違う)

 

卵胞チェックをしながら

いい卵になるのを待つ

 

ここだ!って採卵日が決まったら

HCGで排卵促進

 

1日~2日後に採卵

 

↑こんな感じの流れです。

 

人によって変わりますし、

卵巣や子宮、卵胞の状態でもかなり変わってきますので

目安として捉えてくださいね。

ロング法・ショート法との違いは?

 アゴニスト法(ロング法やショート法)との違いを

ざっくり言うと

「排卵を抑制する薬を使う期間が長いか?短いか?」

です。

 

ロング法やショート法では、

GnRHアゴニストと呼ばれる排卵を抑制する点鼻薬を

排卵誘発の前から使用します。

 

でも、アンタゴニスト法では、

 

排卵誘発剤を使い、卵胞を育てて

発育をチェックしながら

排卵を抑制するアンタゴニスト製剤を投与します。

 

排卵誘発剤を使う数週間まえから

点鼻薬を1日3回投与する

アゴニスト法(ロング法・ショート法)より

身体的・精神的負担が少なくて済みます。

 

ここで、アゴニスト法(ロング法、ショート法)

についても確認しておきましょうか(^^♪

■アゴニスト法(ロング法、ショート法)とは?

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アゴニスト法とは?

アゴニスト法は、排卵を抑制する方法に

GnRHアゴニストと呼ばれる点鼻薬を使う方法です。

 

主にロング法、ショート法、ウルトラロング法の3つがあります。

それぞれの特徴とメリット・デメリットを見てみよう!

ロング法とは?

ロング法は、排卵を起こすLHサージを抑えるために使う

スプレキュア・ブセレキュアなどの点鼻薬を

高温期の中期から使う方法です。

 

採卵周期になると、点鼻薬を投薬しながら

排卵誘発剤を使用します。

 

下垂体ホルモンを完全に抑制してから

排卵誘発剤を使用するので

 

卵胞の発育が均一になり、

排卵してしまう可能性が極めて少ないです。

 

排卵日のコントロールもしやすくなります。

 

デメリットは、

排卵を完全に抑制するので、卵胞の発育が悪くなることです。

注射の量も多くなるので高額にもなります。

 

また、ロング法を行う前の周期には

避妊が必要です。

 

卵胞を発育・成熟させるのにHCGを使うので

卵巣過剰刺激症候群になるリスクも高くなります。

 

アンタゴニスト法では、

卵巣過剰刺激症候群のリスクを低減するために

卵巣成熟法に点鼻薬を用いることもできるのですが

ロング法では使用できません。

 

年齢の若い人や

排卵日のコントロールが必要な人に適しています。

体外受精ではスタンダードな方法です。

ショート法とは?

ショート法は、ロング法に比べて

排卵を抑制する

アゴニスト点鼻薬を使う期間が少ない方法です。

 

アゴニスト点鼻薬を使うと

性腺刺激ホルモンが大量に分泌されます。

 

この特徴を生かして

短期間で発育させることができます。

 

月経の2-3日目から点鼻薬を開始、

同時に排卵誘発剤の投与も開始します。

 

採卵周期の12日目~13日目あたりに採卵が

行われます。

 

ショート法もロング法と同じく

卵巣刺激法にアゴニスト点鼻薬を使用できないので

卵巣過剰刺激症候群になる可能性があります。

 

また、排卵抑制が強すぎて

卵胞の発育が悪くなることもあります。

 

38歳以上の人、

37歳以下でも小卵胞数が少ない人

卵巣の働きが低い人

ロング法では採卵の数が少ない人などが

適応されます。

 

ロング法に比べ通院数や

薬の投薬・注射の回数も少ないのが特徴です。

 

ロング法より採卵数が多いのも

利点です。

 

ウルトラロング法とは?

ウルトラロング法とは、

月経周期のなんと4か月~6か月前から

アゴニスト点鼻薬を使い排卵を抑制していきます。

 

ちなみに、体外受精では子宮環境を整えるのと

排卵を抑制する意味で、ピルを使う場合もあります。

 

子宮内膜症や子宮筋腫の方の

子宮環境が改善するという

メリットがあります。

 

着床環境を整えるために数か月も前から

準備していくのです。

 

■アンタゴニスト法とアゴニスト法では卵子の質は変わる?

私たちが気になるのって、

採卵できる卵の数と質ですよね。

 

卵巣刺激法の違いで、

「卵質の質が変わってしまうのでは?」

と不安になります。

 

このことに関しては、

「大きな影響はない」と

考えられています。

 

いかに体に負担が少なく

効率よく卵を採卵できるか?

とか、

その人、その人の状況と今までの治療の経緯に合わせた

方法を選択していきます。

 

私は沖縄県では低卵巣刺激法と判断されましたが

福岡県ではアンタゴニスト法でした。

 

病院の方針や先生の判断でも変わるので

家族とよく相談して

先生の話も良く聞いて

選択していきましょう。

 

ちなみに私は、できればたくさんの卵を採りたいので

アンタゴニスト法でいけるなら

いきたい。

■おわりに

アンタゴニスト法とか

ショート法とかロングとか、ウルトラロングとか

 

最初聞いたときは、頭が混乱してしまいました。

37歳にもなると、

新しい言葉をなかなか覚えられません。

 

どうでもいいけど

未だに「きゃりーぱみゅぱみゅ」って

言えません。

 

卵巣刺激法を自分で理解しようとすると

拒絶反応を起こしそうになるので

やっぱり先生から聞いた方が腑に落ちる。

 

個人個人違うしね。

 

私、質問多いので「こいつ理解力ないな・・」

って思われているかもしれないけど

そんなの顔にも出さずに教えてくれる先生ありがとう。

 

ってことで、今日はアンタゴニスト法について

お話ししました♪

 

いつも最後まで読んで頂きありがとうございます。

今日から3連休ですね♡

ステキなクリスマスをお過ごしください。

 

お時間あれば過去記事もどうぞ♪

 

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