妊活ブログ〜ハピコの二人目不妊〜

4年前流産し、現在二人目不妊を克服すべく妊活中・・・今更聞けない不妊治療の超キホンから、不妊治療のリアルを現在進行形でお伝えします☆

排卵障害って何?妊娠の可能性は?原因と治療法についてまとめ~排卵障害を乗り越えた友人の話~

不妊原因の約3分の1を占めると言われている排卵障害について知りたい!

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こんにちは、ハピコです。

正月太りがヤバいです。

今月中旬に同窓会があるので、それまでに痩せたいのですが

ベビーを望む女性が気を付けたいのは過度なダイエットですよね。

 

あまりに急激な体重減少、

無理なダイエットをすると

排卵障害を起こしてしまう可能性が高まるのです。

 

今日の記事は、不妊原因のなんと3分の1を占める

「排卵障害」について原因と治療法をまとめてみました。

 

気になる妊娠の可能性については

排卵障害を乗り越えた友人の話を交えながら

ご紹介していきます。

 

それではどうぞ↓

■排卵障害って何よ?

 排卵障害ってのは、

「排卵が何らかの原因で起こらない」または、

「排卵が遅い状態」のことです。

 

女性側に原因がある不妊の多くが

「排卵障害」を抱えていると言われています。

 

せっかく育った卵子も排卵しないと

精子君には出会えません。

 

それに、生理から排卵までの日数が長くて

なかなか排卵しない場合は、

排卵の時期がつかみづらく排卵回数も少なくなってしまいます。

 

着床の窓が開いてる期間ともずれてしまうのかしら・・?

(↓着床の窓って何?って思った方はコチラの記事もどうぞ)

www.hapiko365.com

でもね、排卵障害って、排卵が起これば

妊娠する確率は、普通の人と変わりません。

 

そう!ほかに何の原因もなく、

排卵障害だけが問題になっている不妊の場合は

排卵さえできれば、自然妊娠も可能なんです♪

 

■排卵障害だと月経は起こらない?

排卵障害があると月経が止まり無月経になります。

しかし、月経があるのに排卵できていない

「無排卵月経」という状態もあるのです。

 

月経が止まれば、

「おや?おかしいな・・・」と気づきやすいけど、

 

月経が来ている状態なら

まさか自分が排卵していないなんて

なかなか気づくことができませんよね。

 

基礎体温を測っていても

見逃してしまうことがあるし

 

排卵検査薬が陽性になっているのに

実は無排卵だった・・・なんてことは

珍しくないのです。

 

月経だと思っていたのにその出血が

排卵障害による異常出血の可能性もあります。

 

生理不順月経周期が短いor長い方

出血日数が短いor長い方で

まだ病院へ行っていない方は、

早めに医師の診断を受けましょう。

■排卵障害の原因が起こる場所とは?

排卵障害の原因になる場所は

卵巣だけではありません。

 

卵巣の働きは視床下部や脳下垂体から分泌される

ホルモンによって刺激されます。

 

視床下部=性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)

↓このホルモンが脳下垂体を刺激し

脳下垂体=卵巣刺激ホルモン、黄体化ホルモンが分泌される。

 

なので、視床下部や脳下垂体に異常があれば

ホルモンバランスが崩れ

卵巣も正常に働かなくなります。

 

以下は、排卵障害が起こる場所から考えられる病気です。

視床下部
  • 高プロラクチン血症
    脳下垂体から分泌されるプロラクチンは妊娠中から授乳中に高まり無月経になります。授乳中でもないのにプロラクチンが高まり(20ng/ml)無月経になる状態が高プロラクチン血症です。卵巣機能に異常がある方や無月経の方に見られます。

  • 放射線障害
    一定量以上の放射線を浴びた影響で起こる

  • 運動性無月経
    激しいトレーニングや運動が原因で無月経になる状態。体重や体脂肪が減少すると視床下部の機能が低下、月経が止まってしまいます。ホルモン療法や体重減少をコントロールして治療します。

  • 肥満
    脂肪はエストロゲンをためるだけでなく、自らエストロゲンを作り出します。このためエストロゲンのバランスが崩れ月経周期にも影響してしまうのです。肥満は続発性無月経の原因になります。

  • 心因性無月経
    強い精神的ストレスが原因で月経が止まってしまう状態

  • 神経性食欲不振症
    太ることへの恐怖心から最低限の食事も拒否してしまう病気。極端に痩せると視床下部に支障をきたしGnRHが低下する。食行動に異常がある。

  • 体重減少性無月経
    3か月~6か月の間で体重が20%以上減少し無月経になる状態。神経性食欲不振症との違いは、体重増加への強い恐怖心や食行動に異常がないこと。過度なダイエットが原因。

  • 外傷
    頭部外傷が影響で排卵が正常に行われなくなることもある
脳下垂体
  • シーハン症候群
    出産のとき大量出血をすると、下垂体の動脈が詰まり下垂体機能が低下、壊死してしまう場合がある。甲状腺刺激ホルモンの分泌ができなくなり、体のさまざまな場所に影響が出る

  • 放射線障害
    視床下部同様、一定量以上の放射線を浴びた影響で脳下垂体機能が低下して排卵に障害が出る

  • 下垂体腫瘍
    下垂体は重さ700mg、大きさ約7~8㎜のとても小さな脳組織です。この部分にできる腫瘍を下垂体腫瘍と言います。
卵巣
  • 早発性卵巣不全
    40歳未満で卵巣機能が低下する状態。発症要因の多くは原因不明。甲状腺機能低下症や副甲状腺機能低下症などの合併も多い。

  • 早発閉経
    43歳未満で無月経になること。日本女性の平均閉経年齢は約50歳。閉経は卵巣内の卵胞もほとんど消滅してしまう。

  • ゴナドトロピン抵抗性卵巣症候群
    卵巣機能が低下、下垂体から分泌するゴナドトロピンにも反応しなくなり無月経、無排卵となる。卵巣にまだ卵胞が存在する状態。

  • 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
    卵胞の発育が上手くいかず卵巣の中に発育途中の卵胞がたくさん見られる状態。

  • ホルモン産生卵巣腫瘍
    ホルモンを産生する腫瘍。排卵障害でホルモン産生卵巣腫瘍が原因になるのは非常にまれ。

  • 手術・薬剤の影響
    さまざまな病気に対する薬物療法が排卵障害の原因になることもある
その他考えられる疾患
  • 甲状腺機能障害などの内分泌疾患
    身体の代謝をコントロールする甲状腺機能の異常により、機能が低下する。

  • 糖尿病
    糖尿病の方は生理不順が多く、1型糖尿病では排卵異常を抱えている患者さんも多い

女性の体ってデリケート。

心理的ストレスや負担は、ダイエットが原因で

排卵障害になることは少なくありません。

 

私の友達で急な転勤による引っ越しのストレスから

月経が止まり排卵障害になってしまった子がいます。

 

その子は、生理が止まったので

妊娠と勘違いして病院へ行き無排卵だということがわかりました。

 

引っ越しだけで排卵が止まってしまうなんて、

心理的ストレスが視床下部や脳下垂体に与える影響は

私たちが思っているより大きいってことですよね。

 

不妊になる原因は1つではありません。

さまざまな要因が重なり、赤ちゃんができにくい状態を

作り出しているのです。

 

次の項目では排卵障害の主な原因4つをさらに

詳しく解説していきます!

■排卵障害主な原因4つ

先ほどご紹介した排卵障害の原因のなかでも

代表的なものが以下の4つです。

もう症状や治療法などもう少し詳しく見てみましょう。

視床下部・脳下垂体の異常が原因で起こる排卵障害

視床下部は、簡単に言うと

女性ホルモンのバランスを取る司令塔です。

 

司令塔にいるゴナドトピン放出ホルモン(GnRH)が

脳下垂体に刺激を与えることで

 

卵巣刺激ホルモン(FSH)

黄体化ホルモン(FSH)が分泌され

卵巣の働きをコントロールしています。

 

その大切な司令塔に障害が出ると

脳下垂体から卵巣への連携がうまくいかず

排卵が起こりにくくなります。

 

ホルモン検査では、

  • LH(黄体化ホルモン):低値
  • FSH(卵胞刺激ホルモン):低値
  • PRL(プロラクチン):正常
  • AMH(抗ミュラー管ホルモン):正常

上記のような検査結果になります。

 

この原因となるのが、極度のストレスや過度なダイエット

心理的な病気による食異常や肥満です。

でもね、その多くが原因不明と言います。

 

一人目の出産で大量出血したことが原因で

脳下垂体機能が低下することもまれにあります。

 

治療はクロミッドやHMG・FSHなどの排卵誘発剤を

使うことが多いです。

 

高プロラクチン血症

プロラクチンとは、母乳を出すホルモンです。

 

妊娠中から産後、授乳時期に高まるホルモンですが

妊娠もしていないのに、プロラクチンが高い状態が

高プロラクチン血症です。

 

ホルモン検査では、

  • LH(黄体化ホルモン):正常
  • FSH(卵胞刺激ホルモン):正常
  • PRL(プロラクチン):高値
  • AMH(抗ミュラー管ホルモン):正常

上記のような検査結果になります。

 

プロラクチンには、赤ちゃんを育てるため、

授乳時期に次の妊娠が起こらないよう

排卵を抑制する働きがあります。

 

高プロラクチン血症の原因としては、

脳下垂体にできる腫瘍により

引き起こされることがありますが、

多くが不明です。

 

腫瘍が大きい場合は手術が必要になります。

 

しかし、そうでない場合、

プロラクチンの値を下げる薬を服用することで

排卵が起こるようになります。

(この場合手術は必要ない)

 

胃腸薬や向精神薬を常用している方は

副作用でプロラクチンが高くなることもあります。

 

何かお薬を飲んでいる場合は

必ず医師に伝えておきましょう。

 

高プロラクチン血症の治療は、

プロラクチンの値が高くなっている原因により

異なります。

 

薬の副作用が原因の場合は、

休薬するか、ほかの薬へ変更します。

 

治療でプロラクチン血症が改善すれば

排卵も回復し、妊娠出産が可能になります。

 

また、甲状腺機能低下症があると

プロラクチンの値が高くなることがあります。

 

甲状腺機能亢進症についてはコチラの記事もどうぞ

www.hapiko365.com

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

卵巣に多くの小卵胞が見られ、

卵胞の発育が遅く排卵が起こらない病気です。

月経不順になることもあります。

 

ホルモン検査では、

  • LH(黄体化ホルモン):高値
  • FSH(卵胞刺激ホルモン):正常
  • PRL(プロラクチン):正常
  • AMH(抗ミュラー管ホルモン):高値
  • テストステロン:高値

上記のような検査結果になります。

 

多嚢胞性卵巣症候群についてはコチラの記事もどうぞ

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この病気を乗り越え妊娠した友人の話はこちら

www.hapiko365.com

 ↑ちなみにこの友人、もう赤ちゃんの性別がわかり

胎動もあります。

 

この前ランチしましたがお腹も大きくなっていました。

人の妊娠ってどうしてこんなに早いんだろう・・・(´・ω・`)。

 

さて、多嚢胞性卵巣症候群の治療は、

妊娠を希望するか否かで方法が変わります。

  • 妊娠を希望しない場合→ピルなどで月経をコントロール
  • 妊娠を希望する場合→排卵誘発剤を使う

腹腔鏡下卵巣多孔術という外科的な治療や

糖尿病治療薬を使うこともあります。

 

ただ、肥満のある方の場合は減量するだけで

排卵率が改善することもあるので、

まずは減量からスタートしましょう。

 

子宮体癌との関連も気になる病気なので

ピルやプロゲステロンを使って

きちんと月経を起こしていくことが重要です。

早発卵巣不全

閉経の平均年齢は約50歳と言われています。

 

閉経のころには、原子卵胞が1000個くらいに減少するですが

40歳にもならないのに無月経となり、

原子卵胞が減少してしまう状態が「早発卵巣不全」です。

 

ホルモン検査では、

  • LH(黄体化ホルモン):高値
  • FSH(卵胞刺激ホルモン):高値
  • PRL(プロラクチン):正常
  • AMH(抗ミュラー管ホルモン):低値

上記のような検査結果になります。

 

ほとんど卵子が残っていないのですが、

必ずしも卵子が1個もない・・・と言う状態ではありません。

 

治療によっては、排卵妊娠することも

まれにあります。

 

この症状を見るのに有効な検査は

抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査です。

 

早発卵巣不全の場合、

抗ミュラー管ホルモンの値が0に近くなります。

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 治療は、エストロゲンとプロゲステロンを

周期的に使う「カウフマン療法」で

まれに排卵することがあります。

 

九州で人気の病院

セントマザー産婦人科医院のページに

カウフマン療法について詳しく書いているページがありました。

 

リンクを貼っておきますね。

カウフマン療法・ホルモン療法 | セントマザー産婦人科医院

 

注意:この記事で例に挙げたホルモン検査の値はあくまでも目安です。

人によって異なりますので、

病院の先生の説明を重視してくださいね。

■おわりに

 不妊の原因って、

1つじゃないところが難しいですね。

 

っていうか、妊娠から出産まで

クリアしなければならない壁が多すぎる。

 

月経で古い子宮内膜をお掃除して

質のいい卵子がちゃんと育って、

スムーズに排卵して、やっと卵管に取り込まれたかと思ったら

次は、ちゃんと精子くんと会わないといけない。

 

それも、ベストタイミングで。

さらに、その精子君の状態も良くないと

受精できないし。

 

ようやく受精できたと思えば

次はちゃんと子宮までおりていって

着床までの道のり

妊娠継続までの道のり

出産までの道のりがある。

 

この道のりのどこに障害があるのか?

どこでうまくいっていないのか・・。

 

高度な医療を使っても

わかるものと、わからないものがあるからホントやっかい。

 

マジで、西遊記状態。

天竺って本当にあるのかよ・・・。

 

今どこでひっかかってんの?

今回、何がどうなって妊娠できなかったの?

全部透けて見えたらいいのにね。

 

ホウレンソウ。

報告・相談・連絡。

毎月、卵巣や子宮いや、全身から

報告が上がればいいのに。

 

妊娠の難しさを体感してる私からすると

妊娠は奇跡のようなことに思えるけど

それでも、1つ1つクリアしていけば

きっと道は開けるはず。

 

って最終的には、自分の身体を信じて

身体と脳と二人三脚で進んでいくしかないんですけどね。

 

身体を変えることなんて

できないもんね。この体でベストを尽くす。

 

2017年も1歩1歩、望むゴールがあるかわからない道を

進んでいこうと思っています。

 

今年もよろしく頼むぜ、私の子宮と卵巣よ。

卵子はすくすく成長しておくれ。

 

そしてどうか、生まれてきてください。

 

それでは、今日はこの辺で失礼します。

いつも最後まで読んで頂きありがとうございます。

 

お時間あれば過去記事もどうぞ。

 

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