体外受精の自己注射が怖い38歳がペン型と注射型を体験してきた!やり方・痛み・失敗談
怖い・・・私は先端恐怖症です。そんな私が自己注射できるのか?
こんにちは!ハピコです。
私が
体外受精する場合は、
卵巣刺激に注射を使う方法
(アンタゴニスト法かショート法)
になると医師と話しています。
で、問題は排卵誘発剤の注射。
採卵まで毎日打つ必要があるのですが
病院で打つか
自己注射を選べます。
自己注射=自分でブスっ・・・。
こわっ・・・。
先端恐怖症なんだぜ、私。
(知らんがな)
自己注射こえええ〜〜〜っ
でも、仕事があるので毎日注射で通うのは・・・
てなったんで
自己注射の講習を受けてきました。
自己注射って一体どんなもんか?
やり方・痛み・失敗談をまとめます。
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自己注射って何よ?
自己注射とは、自分で排卵誘発剤を注射すること。
注射の目的は
採卵に向けて、いい卵をたくさん育てるためです。
卵巣に
「おっしゃ!いけそうな卵胞全員成長しろ!」
と働きかけるのが排卵誘発剤。
だから、通常なら月1個排卵する卵が
複数個成長するんです。
利点としては、1回の採卵でたくさんの卵が取れたら
確率も高まり、採卵回数も減る。
(その分身体に負担がかかってしまうのですが)
排卵誘発に使用するのは
FSH製剤または、HMG製剤です。
経口薬で誘発する方法もあるんだけど
注射の方がより強力な効果。
hmg注射って
人工授精で使用したことがある方も
多いのではないでしょうか?
そうそう、あの注射を自分でやるってことです。
毎日・・・。
んなもんできるわけない?
自己注射。
怖くて、痛い筋肉注射を
まさかの自分でやるなんて
以前の私では選択肢から除外してた方法です。
なんせ、先端恐怖症。
尖ったもの見れない。
刺さるとこダメ・・絶対。
注射針を見れないから
刺せないですよね。
でも・・・自己注射はメリットも大きい
自己注射のメリット
自己注射の大きなメリットは、
- 毎日注射に通わなくていい
- 皮下注射だから痛みが少ない
- 夫婦の治療への絆が深まる
です。
では詳しく見ていきましょう!
1、毎日注射に通わなくていい
先端恐怖症の私が自己注射を選択した大きな理由はコレ。
体外受精では、採卵まで排卵誘発剤を毎日
注射する必要があります。
この期間は、選ぶ卵巣刺激法によって違うけど
私の場合で言えば、だいたい5〜7日。
仕事をしているので、毎日通院するとなると
スケジュールに大きな調整が必要です。
注射だけっていっても
行き帰りの交通費や時間もかかります。
自己注射したからって、卵胞チェックがあるから、
全然病院に行かなくていいってわけじゃないけど
7日通院が1日〜2日になるだけでも負担が少ないです。
病院によっては、近所のクリニックで
注射だけ受けられる場合もあるんだけど
私の今の住まいにはそんな便利なクリニックありませんでした。
2、皮下注射だから痛みが少ない
自己注射には、筋肉注射と皮下注射があります。
筋肉注射と皮下注射の違い
- 筋肉注射→薬剤を筋層内に注入。吸収速度が早い。
- 皮下注射→薬剤を皮下組織に注入。吸収速度が遅い。
体外受精を行う病院や患者により
自己注射が筋肉注射だった方もいるのですが、
私が通う病院では、皮下注射だそうです。
体外受精を7回やった友達の自己注射は筋肉注射。
さらに、他の友達の中にも筋肉注射だった子がいます。
どちらも看護師さんなので
筋肉注射になったのかな?
(↑私の想像です)
皮下注射は皮下組織に刺すので、痛みが少ないと
言われています。
痛みに関しては後ほど詳しく・・・。
3、夫婦の治療への絆が深まる
普段、病院で治療を受けているので
旦那さんって奥さんの頑張る姿を目の前で見ること
少ないですよね。
そんな奥さんが毎日痛い注射を頑張っている
↑これを目の当たりにして
旦那さんの治療への理解が深まるそうです。
夫婦の形や関係性で
個人差があると思いますが
自己注射、怖くてできない場合は
旦那さんに打ってもらう方も多いと思います。
「ごめんね・・ごめんね・・」と言いながら
針を体に入れる。
二人三脚感が半端ない・・・。
書いておきながらごめんなさい。
うちの場合は、そもそも旦那さんが単身赴任。
絆を深めたい相手が不在。。。
チキショーー
私が自己注射を決めた理由
さて、そもそも
先端恐怖症の私が
自己注射できるかも!って思った理由がもう一つあります。
それは、ペン型というお手軽な注射器があると
知ったからです。
↓
自己注射には種類がある〜ペン型がすごい〜
体外受精の自己注射は
ペン型
と
注射器型
を選べます。
(病院にもよるケド)
ペン型は、針が短く薬剤がすでにセットされているので手間が少ない。
子供のインスリン注射にも使用されているほどお手軽なものなんです。
子供ができて、38歳の大人が出来ないワケないよね。
注射器型は、もうまさにお注射!看護師さんが打ってくれるあれですよ。
針や薬剤を持ち帰り、注射器に薬剤を入れるのも自分でやる。
空気を抜くのも自分。
私が受ける病院はペン型推進!
えいえいおー!
ペン型タイプもっと詳しく!
ペン型タイプは、その名の通り
ちょっと太めのペンのような形をしてる。
↓これ
実際手にとって見せてもらったけど
ペンケースに入ってたらマジでペンにしか見えない。
打つ時も、まるでボールペンの芯を出すかのごとく
カチっと完結。
あら簡単。
これならできそうだ!
ペン型のメリット・デメリット
ペン型のメリットは、お手軽ってとこ。
↓
- ストレスが少ない
- 針が細いから痛みが少ない
- 薬の詰め替えがない
- 安全性が高い
不妊治療って痛い&辛いことが多く
どうしてもストレスが強くなってしまいます。
どうしても注射型が苦手でできない方は
ペン型にすることで負担が少なくなる→ストレス軽減につながります。
でも、デメリットもあるんですよね・・・。
ペン型は、注射器型(シリンジタイプ)より
お値段が高いです。
種類や薬剤の量によって
金額は異なりますが
注射器タイプよりも、
病院で打つよりも
ペン型は費用がかかります。
(通院より3倍かかると言われた)
1日に打つ量が多いと
金額は跳ね上がりますので
- 何日打つか?
- 1日どのくらいの量?
で計算してみる必要がありますね。
注射型もなれたら怖くない?
で、お値段のことを考えると
注射器型(シリンジタイプ)を
自宅で打つのが時間的にも経済的にもいい。
ただ・・・
怖いだけ。
なので、自己注射を注射器型でやる場合も
看護師さんに聞いてきました。
- 最初は怖いけど、慣れていく
- 自己注射講習があるから大丈夫
- 最初は看護師と打つよ
- 苦手なら旦那さんや家族に打ってもらう
- 不安になったらいつでも再指導をうけられる
注射器型でやってた友達に感想を聞くと
- 2日で慣れた
- 全然慣れなかった
で意見が真っ二つ。
ただ、一致したのは、とにかく最後まで頑張ったってこと。
慣れるとか慣れないとかそんなことより
卵が育ってくれることが第一。
そのための注射だったから
頑張れたってのが共通してました。
だよね・・
だよね・・・
ビビリなこと言った自分が恥ずかしくなった。
本当に自己注射じゃないとダメ?
看護師さんいわく、
通院した方が費用的には安くすむそう。
- 打つのが怖い
- どうしても自己注射ができない
このような方は、通院で解決。
病院によっては注射の時間を設けているので
待ち時間も短く、通勤前にサクッと寄れるように
してるそうです。
自己注射ペン型の講習を受けてきた!
私の場合は、単身赴任のため、採卵日前後に旦那さんがいるかが微妙。
いてほしいけど、いない場合も考えて
精子も凍結しておく必要があります。
排卵誘発期間に旦那さんがずっと待機してるのは無理。
だから、自己注射を旦那さんへお願いできません。
- ペン型、注射器型どっちにするか?
- 通院、自己注射どっちにするか?
- むしろ自然か軽度刺激法か?
で費用やスケジュールも変わってしまうので
自己注射を
レクチャーしてもらってきました。
自己注射ペン型の手順
フォリスチムペンの場合。
- 冷蔵庫に保存してるフォリスチムカートリッジを出して室温に戻す
- 手を洗う
- カートリッジを本体にセット
- 注射針を取り付ける(針ケースに入れたままなので安心)
- 注射を打つ場所を消毒(ちょっと乾燥させる)
- 針ケースを外して、針先を上に向ける
- 本体をトントンと叩いて空気の泡が上に来るようにする
- 針先上のままダイヤルを1つ回して注入ボタン押す
- 針先から薬液が出てくるのを確認(せ・・先端ガン見〜)
- 医師に指示された注量のメモリまでダイヤルを回す
- 皮膚の表面に垂直に針を刺す(ひえええ〜)
- 注入ボタンを最後まで押し込む(10秒待つ・・・)
- 注入ボタン押したまま針を抜く(ひょえええ〜)
- 消毒綿で注射した部分を軽く押さえる
- 針ケースを使って針を抜く(使用針用容器へポイ)
- 本体をケースに入れて冷蔵庫で保存
どうですか?
初めてだったので、ペン型といえど結構やることありました。
ただ、このペンタイプ。
カラーの説明書があったり(使い方DVDもあり)
文具のマジックのカートリッジを付け替える手順と
若干似てたので、扱い的にはすぐになれそうです。
問題は、
手順9針を見る、10針を刺す、11刺したまま10秒待つの部分。
針先見るだけで脂汗。
それを指すのかという恐怖。
おりゃっ!
とぶっさせない感じ。
(ちゃんと垂直に刺さなければ)
刺したまま待つ10秒が長い!!!
自己注射はペン型でも結構なハードルです。
注射器型も体験してきた!
で、まさかの注射器型を
実際に試すことになっちまいました。
もちろん、薬剤は練習なので生理食塩水。
おいおい、ペン型推奨じゃないのかよ・・・
と心で叫びながら
「これができたら経済的負担が減るかも」
という主婦根性がふつふつと湧いてきて
勢いでやることにしました。
経済的な負担も理由の1つだけど
私は卵巣機能が落ちているので
薬剤の関係で注射器型の方が
反応がいいかもしれないって言葉も
背中を押された。
どうしてもできなかったら
迷わずペン型か、通院にすればいいし。
なんなら先端恐怖症も克服してやれ!
もうどうにでもなれ!
ってな気分です。
注射器がやってきた
さて、看護師さんが手馴れた様子で目の前に何かを置く。
パッケージの文字にピントが合う
シリンジタイプ注射針付き
うおおお
モロ注射器じゃねえか・・・。
「こ・・・これはあれですよね?
看護師さん使ってるやつですよね?」
と聞くと
「ええ、そうですよ〜」
と弾むような返事。
しかも、アンプルが3つ並んでる。
なんやこれ・・・
1個やないの?
これは薬剤とそれを溶かす液だそうです。
(もうこの時点でわけわからん)
アンプルはガラスなんだけど
それを指でポキンと折ります。
(まじかよ・・・卵も上手に割れない私が?)
居る場所は●印がついてるから
わかりやすいです。
↓アンプルってこんなやつ
恐る恐るやってみると
意外にポキンと折れた。
ちょっと快っっ感・・・!
手を切る人も多いんだとか。
さて、3本ともアンプルを折ったら・・・
溶液を注射器で吸い取って
薬剤の1つに入れて
それを全部吸い取って
もう1つの薬剤に入れて
指示されたメモリよりちょっと多めに
薬剤を吸い取ります。
針を上にして、注射器を叩き、空気の泡を上にやる。
針先から薬剤が出るのを確認しながら
注量のメモリまでポタポタと出します。
(手が小刻みに震えてる〜)
やべえ・・・
きた・・・
消毒済みのお腹に・・・・
針を・・・・
刺す・・・。
刺すよ?
今、刺すよ。
刺すってば・・・。
だめだ
気持ちとは裏腹に、手が全然動かない。
はよ、刺せや!
って、自分に突っ込み。
ボヨボヨした腹をつかみ
プルプルとした手で
おいどりャーーーーーーーーー!!!
ふんぬぬぬぬーーーー
勢いだけはいいが、
まだ刺してません。
「今日は人形に刺しますか?」
見かねた看護師さんが救いの手。
だけど、ここまで来たんだから
刺さなきゃ、勿体ねえ!!!
助さん
角さん
準備はよいか?
プスっ・・・。
さ・・・・させたあ〜!!!
すかさず
「針を半分以上入れてください」
と、看護師さんから指示。
まじか・・・。
ぐっと押し進める。
いてえ・・・。
いてえよ・・・。
なんじゃこりゃああああアーーーー
ってやりたいなあ
とか思いながら
ある程度入ると
ボヨヨンな脂肪が厚いせいで
思ったよりは痛み少ない。
人形に刺したんじゃね?
ってくらい、こりゃ思ったよりも痛みがない。
自分の腹肉に初めて感謝。
脂肪万歳!
おいおい、気を抜くな
液を注入やで!!
我に返って、液を注入。
からの
ゆっくりと針を抜く。
えっと・・・これで
終わりですか?
異常に怖がって
想像を絶する痛みなのかも?
なんて思ってたけど
意外や意外な展開。
ペン型は、注射器型より痛くないっていうから
ほとんど痛みを感じないんでないか?
と思いました。
この日はこれで帰宅です。
自己注射は痛くない?経験者の意見を聞いた
講習では横に看護師さんがいたから
安心してできたけど
これを自宅で一人でやるとなると
これまた話が変わってきます。
しかも、卵巣刺激の注射ってさ、
液を入れる時が痛くないですか?
今回講習は実際の薬剤じゃなかったから
痛みを感じなかったかもしれません。
とにかく体験者の話が知りたくて
自己注射経験済みママに声かけたみた。
自己注射エピソードちょうだい!!
- 私は看護師だったけど、自分に注射を打つのはまた別の次元。
やっぱり苦手で職場で同僚に打ってもらってたよ。痛みは病院と同じ(by注射型) - 病院が注射型しかなくて止むを得ず頑張って打ったよ。もう毎日痛くて痛くてたまらなかった。泣きながら打ったからね(by注射型)
- 自己注射を決めた時からその役目は旦那に。毎朝旦那から打たれるんだけど場所によって痛いんだよね。思わず旦那にパンチしたことあるわ(by注射型)
- 1回目の採卵は通院。仕事を1週間休んですごく心苦しかったから2回目はペン型の自己注射に変更。手軽に打てて痛みもそんなに感じなかった。何より仕事を辞めたくなかったから私には自己注射しか選択肢がなかったんよ(byペン型)
- 2回とも注射型の自己注射やったけどどうしてもストレスが強くて。注射前にイライラしてしまってね。3回目は通院に。毎日通うのが大変だったからどっちがいいかはわからないけど、注射を自分でやるより私は安心できたかな(by注射型)
うーん。やっぱり本物の薬剤だと痛いみたいですね。
でも、病院でやるくらいの感じなら
耐えられそう。
自己注射の失敗談教えて!
- 全然慣れなくて、すごく時間がかかるから結局会社に遅刻しちゃったことがある。
- ペン型のメモリを回しすぎて薬剤を無駄にしてしまった。
- アンプルを割るとき勢い余って手を切るわ、薬剤こぼれるわ、てんやわんや!
- 夫婦喧嘩した翌朝、注射頼めなくてやむなく自分で。切なかった。
- 針を付け替えるとき指を差してもうた・・・。
- 針が浅くて、液剤がほとんど流れ出てしまった。
- 1日2回の自己注射。それぞれ違う液なんだけど間違えて打ってしまった。
などなど。
講習とは違い、本番は様々なトラブルや失敗も
起こりうるのです。
そこで、失敗しない痛くないやり方やコツも
聞いてきましたよ♡
自己注射の失敗しない痛くないやり方
自己注射で一番大切なのは
安全に、かつ確実に薬剤を体に入れること。
針が十分入っていない場合は、薬剤は流れ出て
卵巣刺激の効果が薄れてしまいます。
こうなるとせっかく1日1日積み重ねてきた努力が
無駄になってしまうかもしれません。
(卵が育たなかったとか・・・)
自己注射は怖いけど、
中途半端にやっちゃったら、意味がなくなります。
看護師さんによると
- 針は垂直に思い切って十分な深さまで刺す
- 慌てず、焦らず、液を注入する
- お腹の脂肪をぐっと強めにつかんで刺すと痛みが少ない
- 失敗したと思ったらすぐに病院へ
- 注射を刺す場所をぎゅっとつかんだり保冷剤で冷やして一時的に麻痺させる
- 刺すときは息を吐くと筋肉が緩み痛みが軽減
- 手が震える時は肘を机に置くなどして固定するといい
- おへそに近い部分は出血しやすいから×
- アンプルを割るときは印のとこを一気にポキンする
(躊躇すると中途半端に割れて危ない)
このようなことを意識してやると失敗が少ないそうです。
ちなみに!自己注射の皮下注には
薬剤があらかじめセットされてるやつもある!
おわりに〜怖がってる場合じゃない〜
不妊治療の体外受精では避けては通れない道。
卵巣刺激の注射。
今回ね、思い切って講習を受けてよかった。
命を授かろうとしてるのに
産む時は命懸けなのに
ほっそい針怖がってどうするんだ、私。
情けないなって思いました。
と言っても、自己注射ならペン型がベスト。
薬剤と私の状態によるんですけど
結構、AMH値が低いので
自然周期法も視野に入れつつ。
(主人はこっち派)
精子凍結をする場合、必然的に顕微授精になっちゃうので
できれば、フレッシュなやつを使いたいと願ってはいるのですが、
なかなか主人のスケジュールが合わず。
検査の結果を見ながら今後のスケジュールを
話し合っていきたいです。
というわけで、今日は自己注射が怖い私が
注射を体験してきた話でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。