妊活ブログ〜ハピコの二人目不妊〜

4年前流産し、現在二人目不妊を克服すべく妊活中・・・今更聞けない不妊治療の超キホンから、不妊治療のリアルを現在進行形でお伝えします☆

精子凍結で人工授精!体外受精はどうなる?精子凍結の基本と気になる融解後の生存率について

一回凍結した精子って運動率が落ちる?不妊治療の成功確率は?

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こんにちは!ハピコです。

 

不妊治療では

夫婦の心を一つに・・

足並みそろえて・・・

 

と言われますが、それは心の話。

 

現実は、仕事やさまざまな事情で

排卵日・採卵日に夫のスケジュールが合わないときが

ありますよね。

 

そんなとき助かるのが精子凍結です。

精子を凍結することで、旦那さんのスケジュールを気にせず

人工授精日や体外受精の日を迎えることができます。

 

でも、気になるのは凍結精液による

精子の運動率や成功確率ではないでしょうか?

 

そこで、今日は

凍結精液を使った人工授精・体外受精の方法と

調整後・融解後の運動率について

私が医師から受けた説明をまとめました!

 

それでは記事へどうぞ!

■精子凍結とは?

 精子凍結保存とは、

採取した精子をマイナス196度の液体窒素で凍結して保存する方法です。

精子凍結保存の凍結方法について

精子の凍結方法は、

採取した精子をまず、37度サラサラの状態に液化して

遠心分離させて、良質なものだけ取り出します。

(死滅した精子や不要なものを取り除く)

 

それから精子と凍結精子用の凍結保護剤を混ぜて

安定させたあと、液体窒素で凍結、液体窒素内で保存します。

(液体窒素の蒸気温度を徐々に下げて凍結する)

 

融解は、37度の超純水で温めて、素早く取り出し調整します。

(使用前にはもう一度遠心分離させて不要物を取り除く)

 

融解後の生存率は・・・

なんと40%です(´・ω・`)

知っておきたいRapid-iシステム

最近、多くの病院ではRapid-iシステムで

精子(卵子も)凍結を行っています。

 

Rapid-iシステムとは、Vitrolife 社のClosed法と称されるものです。

これまでの凍結方法では、凍結された精子は他の凍結精子と

同じ液体窒素の中で保存されていたんです。

 

しかし、これでは血液・体液を介して感染する感染症が

液体窒素中で感染してしまうという事態が出ました。

 

なので、梅毒やB型肝炎などの血液・体液を介して感染する

感染症をお持ちの方は、精子凍結をすることが困難でした。

 

そこで登場したのがRapid-iシステム。

閉鎖型ガラス管保存システムという方法です。

 

この方法では凍結精子が直接液体窒素に触れないので

他の方への感染リスクを削減して凍結保存することができます。

 

精子凍結をするときは、病院がどの方法で

凍結しているか確認してみましょう!

 

精子凍結の安全性と保存期間

 凍結した精子は半永久的に保存可能です。

その安全性は、医学的に立証されています。

 

不妊治療クリニックではよく行われている方法なので

心配はいりません。

日本では、1958年頃から、凍結精子を使った妊娠報告があるんですよ。

■精子凍結はこんな場合に利用できます

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精子凍結は、人工授精や体外受精ではよく使われます。

たとえばこんな場合です↓

  • 人工授精を予定しているけど当日旦那さんの精子を採取できない
    出張や単身赴任の方、仕事が忙しいご主人をお持ちの方は、精子を前もって凍結しておくことで治療に使用できます。

  • 精子の運動率が悪い、数が少ない場合
    精子の数が少なかったり運動精子数が少ない場合は、複数本の元気な精子を凍結して蓄積してから使用できます。(妊娠確率を高めることができる)

  • 治療の保険で保存しておく
    体外受精や人工授精の当日に「精子が用意できない!!」という不測の事態を防ぐため。また、当日持参した精子の状態が悪いときにも使える

  • 精巣悪性腫瘍等の抗がん剤治療前に採取して凍結しておく
    抗がん剤治療などの化学療法では、治療後に精子の減少や無精子症になることがあります。あらかじめ凍結保存しておけば将来に備えることができます。

既婚男性の場合は、夫婦の意思疎通があれば、

上記のような理由に関係なく精子凍結が可能です。

ただし独身男性の場合は凍結が難しい場合があります。

(未成年は親の承諾が必要です)

 

私の場合は、主人が単身赴任のため、

戻ってきたときに複数回(2~3回)分を凍結していました。

 

■精子凍結!当日の流れはどんな感じ?

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それでは精子凍結がどのように行われるか、

流れを説明します。

  1. 精子凍結の予約を病院に入れます。既に不妊治療中の方は、医師につたえれば同意書を手渡してくれます。

  2. 精子は病院か自宅で採取します。ケースなどは病院でもらえますよ。(人工授精と同じですね)自宅で採取した場合は3時間以内に病院へ持ち込みます。

  3. あとは病院側で精子凍結→保存を行ってくれます。

  4. 支払い

以上です。不妊治療は女性のやることが多いのですが、

精子凍結に関しては、女性は運び屋です(^^♪。

病院で採取する場合は、ほとんどなにもすることがありません。

(ご主人のメンタルを保つくらいです)

注意:精子凍結には同意書が必須です

精子凍結を行うには、病院からもらう同意書に

サインして提出しなければなりません。

 

サインは夫婦それぞれ記入が必要です。

凍結した精子は半永久的に保存可能なのですが、

病院では保存期間が決まっています。

(ほとんどの病院で1年)

 

期間を更新するときは、期日までに更新手続きが必要です。

更新料もかかります。

 

凍結保存の保存期間までに更新手続きない場合は

更新の意思がないとみなされますので注意してくださいね。

(同意書にも書いてあるので読んでおこう!)

■凍結精液を人工授精で使う場合

それでは、いよいよ凍結精液を人工受精で使う場合を説明します。

凍結した精子を融解すると、生存率は40%とお伝えしました!

 

フレッシュなものより

凍結して融解した精子は運動率が低下すると言います。

 

ただ、融解後も遠心分離して元気な精子君を取り出して

使うので、妊娠率の差はそこまで大きくはないそうです。

 

複数回分をまとめることで、元気な精子君の数を増やすことができますし

結局、卵子に必要な精子の数って1個なので、妊娠率は大差ないと言います。

 

それに、元気な精子君を複数回蓄積して人工授精する場合は

妊娠率が上がるという話もあります。

 

採取した精子が少なければ、すべて死んでしまうこともあるので

結局はもともとの精子の状態が重要なポイントです。

凍結精子を使った人工授精の流れ

凍結精子を使いますが、方法は通常の人工授精と

何ら変わりません。

 

違うところと言えば、人工授精日の朝主人に

「お願い・・・」と容器を手渡さなくていいこと。

ハラハラドキドキしながら、大事に持ち込まなくていいことです。

 

たったこれだけですが、正直私はとても心が楽です。

やっぱりなんとなく、主人に気を遣ってしまうので・・。

 

まあ、結局、凍結するときは2.3回「お願い・・・」

と容器を手渡さなくてはならないのですが・・・。

 

■凍結した精子を体外受精で使うときは・・・

体外受精説明会でも言っていましたが、

採卵日当日には必ず精子君が必要です。

 

この日に向けて、注射や薬の服用をして

卵子を育てているので、当日「精子がない」ってことだけは避けたいのです。

 

そこで、単身赴任や出張が多く、

当日来れない可能性があるご主人の場合は

保険の意味であらかじめ精子凍結しておくことをオススメします。

 

体外受精当日採取した精子君の状態が悪いときも

凍結していたものを使えますし・・・。

 

ただ、凍結保存した精子を体外受精で使う場合は

ほとんど顕微授精になります。

フレッシュなものと比べて受精率は下がる?

融解した精子は良好な精子を探して顕微授精すれば

フレッシュなものとの妊娠率に変わりはありません!!

 

これは、私が通っている

不妊治療病院の院長先生もおっしゃってました。

 

ただ、精子の状態が極めて悪い場合は、中止になることもあります。

(この場合は採卵した卵子を凍結)

 

■精子凍結保存のメリット・デメリットまとめ

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ということで、精子凍結保存のメリット、デメリットをまとめてみます!

精子凍結保存のメリットはコレだ!

凍結するメリットはたくさんあります!

  1. 人工授精、体外受精の当日に旦那がいなくても治療ができる
  2. ↑治療日当日採取できなかった不測の事態に備えることができる
  3. ↑治療日当日精子の状態が悪い場合に凍結精液を使うことができる
  4. 精子も老化します。凍結することで年齢による劣化に備えられる
  5. ガンなどの病気の治療前に将来の備えができる
  6. 運動精子数が少ない場合に妊娠率を高めることができる

長期出張や単身赴任の場合、タイミングを取るのも難しいですよね。

そんなときはやはり凍結保存しておくと便利です。

精子凍結保存のデメリットをチェック!

精子凍結保存のデメリットは↓この3つです。

  1. 精子の生存率が低下(40%)運動率も若干低下する
  2. 費用がかかる
  3. 旦那さんが抵抗感をもつことがある

生存率・運動率の低下は免れませんが、

妊娠率に大きな差は出ません。

(顕微授精ならほぼフレッシュなもの変わらない)

 

デメリット3番の旦那さんが抵抗感を持つってところ。

やはり精子君だけを提出するのって男性側には抵抗感があることも。

 

正直、月の数回病院に通院して、

痛い思いと恥ずかしい思いをしている女性からすれば

何言ってんだよ・・・これぐらい」

って思っちゃうんですけどね。

 

排卵は調整できるものではありません。

排卵日のために数か月、数週間かけて体調を整え、

卵子を育てているので、

 

男性側も快く凍結に強力して欲しいと思います。

 

仕事の調整を付けて、必ず治療当日に提出できるなら

凍結する必要はありません。

(精子の運動率が日頃からいい方はこれでOK)

■いくらかかるの?精子凍結の費用!

精子凍結にかかる費用は病院によってかなり変わります。

高いところでは1回、5万円以上。

 

ちなみに、私の通っている病院では、1本(1回)2万円でした。

(税込み21600円です)

 

初年度の保存期間は1年間で3本まで。

4本からは3本ごとに追加費用10000円がかかります。

  1. 3本まで→各1本21600円
  2. 4本から→各1本21600円に3本単位で10500円追加費用がかかる

ただし、精巣手術の場合は料金が違うようでした。

期間延長にかかる更新料は、21600円です。

(更新料も病院ごとに違う)

 

ちなみに、希望すれば違う医療機関に移すことも

可能です。

■ちょっと心配!精液を取り違えることはないのか?

採取した旦那さんの精子君、1個1個名前を書くことができないので

「ほかの方と取り違えることはないのだろうか・・・?」

と疑問に思う方も多いでしょう。

 

人が行うことなので100%なんてこの世にはあり得ません。

でも、100%正確にやってもらわないと大変なことになりますよね。

 

病院側もここには細心の注意を払い、2名体制でチェックを行いながら

慎重に取り扱いをしているはずです。

 

提出する容器には名前を書いていますし何度も名前を確認されます。

(病院によって異なりますが生年月日・カルテ番号なども記載)

 

これに関しては、病院を信じましょう。

それしかないです。

 

病院へ質問すれば管理体制やチェックの流れなど

詳しく教えてくれると思います。

 

聞いて納得できればあとは先生方を信じて。

自分が納得できる病院を選び、医療機関を信じて治療に挑みましょう。

 

余計な心配をしているとストレスが増えて

妊活に影響が出てしまいます。

 

■注意!精子凍結は半永久的に保存可能だけど・・・

凍結した精子は半永久的に保存できます。

だけど、病院の保存期間が決まってますよね。

それとは別に、↓このような場合は凍結精子が破棄されます。

 

  1. 提出した本人(ご主人)が死亡した場合
  2. 離婚した場合(事実婚の場合は離別)
  3. 保存期間を過ぎて連絡が取れない
  4. 災害などで保存困難または、精子に損傷があった場合

凍結精子を使うには、旦那さんの署名が必要です。

なので、旦那さんがいなければ、どんなに希望しても凍結精子で

治療を受けることはできません。

 

家族の希望があっても署名がなければ使用できず、

破棄されます。

■おわりに

ということで、今日は精子凍結についてお届けしました。

私の不妊治療の備忘録をまとめた内容です。

 

まだまだたくさんあるので、

これからもっと記事にしていきたいと思います。

 

これから不妊治療される方のお役に立てれば

うれしいです。

 

 

主人は相変わらず仕事に忙しく、

治療について今後の道を話し合う時間がありません。

このままではもやもやとした気持ちを

綴った記事も書いてしまうかも( ;∀;)。

 

愚痴になってしまったらごめんなさい。

 

それでは今日はこの辺で失礼します。

いつも最後まで読んで頂きありがとうございます。