子宮体がん検査の痛みとは?かかる時間や検査後の出血について【検査の詳細まとめ】
痛い、痛いとうわさの子宮体癌検診を受けてきました!
こんにちは!ハピコです。
先日のこの記事からの続きで
子宮体がん検診を受けてきたので、詳細を記事にします。
頸癌検診の情報は多いのですが
体がん検診の情報って結構少ないんですよね。
痛みについて不安に思っている方も多いと思いますので受けてきた感想を書きたいと思います!
それではどうぞ!
■そもそも子宮体がんって?
まずは子宮体がんについて詳しく見ていきましょう!
子宮体がんとは?
子宮体がんは、子宮内膜がんとも言われていて子宮内膜に発生するがんです。
↓この黒いお花マークのところ、子宮の内膜に発生します。
青いお花部分を見てください。
ここは子宮頸部です。
子宮頸部に発生するがんが子宮頸がんです。
子宮がんは子宮体がんと子宮頸がんの2種類に分かれます。
同じ子宮がんでも、体がんと頸がんは、診断方法も治療も予後も全然違います。
子宮体がんの症状について
子宮体がん、子宮頸がんは早期発見して、初期に治療を開始したケースほど治療の成績がいいです。
子宮体がんの症状を見てみましょう。
- 不正出血
子宮体がんでもっとも多く見られる症状です。子宮内のガンができ細胞が壊死した結果引き起こされます。腹痛を伴う大量出血から、気付かないくらいの微量なものまでさまざまです。
- おりものの異常
おりものの異常も子宮体がんに多い症状です。量が多くなった、色や臭いの変化が見られます。正常なおりものは白っぽいか透明です。ショーツについて時間が経つと黄色くなります。子宮体がんでは、血が混じった茶色やピンク色のおりものが増えます。異臭がする・皮膚に触れるとかゆみがおきるようなおりものも注意です。 - 背中や腰に痛みがある
- 排尿痛・排尿困難
- 下腹部の違和感・張りや痛みを感じる
生理以外で出血がみられる時は要注意です。量の多い少ないに限らず出血の原因を知ることが大切!不正出血には色々な原因が隠れているので、放置せず、必ず病院を受診しましょう。
ただ、上記のような症状が出ないこともあります。まったくなんの症状もないのに検診で見つかるケースも多いのです。
子宮体がんになる原因は?
子宮体がんは40歳を超えると増え始めて、閉経後50代~60代の女性に多くなります。
生理がある女性は子宮内膜が毎月剥がれ落ちて一掃することができますが閉経後はそうもいかないため、ガン化するリスクが高まるのです。
子宮体がんはエストロゲンの刺激により引き起こされると言われています。
エストロゲンは子宮内膜を厚くするために必要なホルモンです。
排卵障害があり、エストロゲンの過剰な刺激が続くと内膜が厚くなり子宮体がんの発生の母体となってしまうのです。
女性ホルモンに依存しない子宮体がんの場合は高齢になって発生します。
子宮体がんのリスクが高まる方
- 肥満体質・高脂肪・高カロリーの食事をよく食べる
- 高血圧
- 糖尿病
- 妊娠・出産経験がない又は少ない
- 月経不順・ホルモン異常
- 閉経している
- 乳がんのホルモン療法(タモキシフェン)
子宮体がんは40歳以上の閉経後の女性に多いのですが、最近では食生活が欧米化してきたことで若い人にも増えてきています。
子宮頸がんを毎年受けていても子宮体がんはわからないので、気になる症状がある方は病院を受診して医師に相談してみましょう。
■子宮体癌検診とは?
子宮体がんの疑いがあるときに行う検査は
- 頸部細胞診
↓ - 超音波検査
↓ - 内膜細胞診
↓ - 内膜組織診
プラスで、内診と直腸診
と言う流れになります。
頸部細胞診は、子宮頸がん検診です。
子宮の入り口を綿棒やブラシでこすって細胞を採取します。
人によっては痛みを感じることもあります。
超音波検査は、膣に機器を入れて子宮や卵巣を検査する方法です。
不妊治療をしていて卵胞チェックしている方ならおなじみの検査ですよね。
内膜細胞診とは、
子宮の奥に細い器具を入れて内膜の細胞を採取する検査です。
今回私が受けたのはコレ!
下腹部痛と少量の出血、痛みを伴うことがあります。
また、子宮口が狭くて器具が入らない場合は、あらかじめ子宮口を広げる処置をすることもあります。
内膜組織診とは、子宮の奥を器具でひっかいて組織を採取する方法です。
内膜細胞診が陽性または、疑陽性の場合に行います。
また、結果によっては流産手術と同じような子宮内膜掻爬手術を行うことも多いです。
■子宮体がん検査の内膜細胞診って痛いの?
今回、私が受けたのは子宮体がん検診の内膜細胞診です。
先述したように、子宮口から器具を入れて子宮内の細胞をちょこっと採取します。
この検査、「とにかく痛い」「失神もの!」「痛くて我慢できない!」とか言われていて恐怖を感じてしまう感想が多いです。
でも
皆さん、落ち着いてください!!!
痛くないとは言いませんが、検査自体は本当に短時間です。
(看護婦さんも痛い検査だけどサポートしますと言ってくれました)
最近は、検査に麻酔を使用する病院もあります。
でも、麻酔は少なからずリスクを伴うので、私はできるだけ使いたくないんです。
(というか、病院でも麻酔の選択肢はなかった)
実際に受けた感想としては、
「痛いけど、我慢できる程度」
でした。痛みに関しては個人差が大きいですし、先生の腕によっても全然変わってきます。
痛みを散らす方法を試してみた!
この検査を受けるのが2回目の私は、前回の検査がとても痛かったので怖くて仕方ありませんでした。
がしかし
今回は、そんなに痛くなかったのです。
(いや、痛いですよ、痛いですけど悶絶や失神はありませんでした)
そもそも、前回なぜいつものクリニックで検査できなかったかと考えると、前回の痛みを思い出し、体が緊張し子宮口が
「絶対何も通さないぞ!!!」
状態だったからと思われます。
そんな状態で無理に器具を入れて、内膜に傷や穴があいてしまったら大変なので、先生は断念したのです。
そして、挑んだ今回の検査。
思ったよりは我慢できる!痛いけど、前回よりは大丈夫で検査もスムーズに行われました。
おまけにポリープまで取ってもらっちゃいました。
ええ、麻酔とか使っていません。
(小さなポリープはその場で取れる。痛みもない)
実は、事前に痛みを和らげる方法を検索して対策していたのが効いたのかもしれません。
緊張すると子宮口筋肉が収縮し硬くなって痛みが増します。
だから、できるだけリラックス。
息を深く長く吐くと、痛みって和らぐんですよね。
(これは出産時に使う痛み逃がしの方法)
ヨガの呼吸法がオススメです。
鼻からゆっくり大きく息を吸って
口からふーーーーーーっと息を吐くと、力が抜けて先生もやりやすいそうです。
あの椅子にあがると緊張して足を閉じ気味になるのですが、身を任せた方が検査も早く終わると思います。
足の力を抜いて、おしりをパタッと下に下げた方がしっかり診てもらえると思います。
でね、集中するとどうしても
下半身で今行われていることや
痛みに過敏になるので、
私はずーっと、
これが終わったらあれを食べよう・・・これを食べてヤロウ!と妄想していました。
痛みってどんな感じだった?
あくまでも私の感想ですが、器具が入るときの痛みは、ずーんというかツーンという下腹部痛を感じました。
そして、
グリグリからのズッキーンです。
「ぬなっ」
言葉にならない声が出そうになったけど、声を出すと検査が中断しそうだったのでちょっと我慢。
(ここまでやって検査が長引けがそっちの方が嫌だったから)
*注意*気分が悪くなったり我慢できないときは看護師や先生につたえてください。無理をしないように。私は我慢できる程度だったのでそのまま続けてもらいました。
出産のとき、子宮口を開くラミナリアをしたのですがラミナリアの軽い痛みに似てました。
痛みの感想はあてにならない
ここまで書いて「何やねん!」と思うかもしれませんが、
やはり痛みは人それぞれ違います。
先生も違うし、体形も年齢も子宮の位置も形も膣の広さや子宮口の広さもみんな違います。
だから、失神する人もいれば、私のように我慢できる場合もあるし、痛みなんてこれっぽっちも感じない人もいます。
なので、怖くて怖くて「検査を受けない!」ってことがないようにしてください。
痛いといってもほんの数分です。
時間は着替えから検査、着替え終わりまで10分くらいです。
(10分なかったかも)
検査後の痛みと出血について
ポリープを取ったのと、子宮内膜の細胞を取ってるので、出血があります。
検査台から降りるとき、2滴くらい検査台シートに出血してました。
その後、生理痛の痛みのような、
下腹部がツーンとするような痛みがありましたが着替えも普通にできました。
出血があるので、ナプキンをしてます。
検査から1日たった今の量は少ない生理くらいです。
人によっては、検査後気分が悪くなる方も多いので無理はしないでください。
私ももしかしたら気分が悪くなるかもと思って、1時間ほど病院内にいました。
(食堂でお茶してた)
その後、感染予防のため、抗生物質や止血剤が処方されることもありますが、私は抗生物質2日分処方で止血剤はなかったです。
■子宮がん検診が必要な理由
痛みが伴う場合もある検査、どうして必要なの?そこまでして受けなくてはならないなんて・・・そんな風に思ったことありませんか?
ガン検診って結果待ってるとき、不安だし怖いし、婦人科に慣れてない方は、恥ずかしいし痛いし、もう2度と受けたくないと思う方も多いですよね。
でも、子宮がんって、症状がないことも多いのです。知らず知らずのうちに進行することもあります。
子宮体がんも子宮頸がんも、早期で発見できればかなりの確率で治すことができるガンと言われています。30代なら、子宮頸がんは毎年受けたほうがいいです。
(厚生労働省は20歳以上から受けるようにと言ってる)
■どうして子宮がん検診と言えば子宮頸がん検診になるのか?
一般的に、子宮がん検診と言えば、子宮頸がん検診が行われます。
特に30代までの女性は子宮頸がん検診が中心です。
理由は、子宮がんの約60%が子宮頸がんで、若い人に多いがんだからです。
また、頸癌は症状が出にくく、異変を感じたときは進行しているということもあるそうです。
だから、早期発見できるように検診が必要です。
一方、子宮体がんは、40代以上の閉経後の女性に多く、比較的初期の段階でも不正出血が見られるなど症状が出やすいとも言われています。
だから、下記のような方に対して問診や超音波で異常を感じた場合、医師が判断して検査を行います。
- 40歳以上
- 下腹部痛や張りを感じ出血がある
- 生理不順
- 子宮内膜増殖症がある
不正出血があっても、医師が大丈夫だと判断すれば検査しないこともあります。
子宮体がん検診の正診率は?
子宮体がん検診の細胞診では、子宮全体の組織を取るわけではありません。
子宮筋腫がある場合は奥の細胞を採取できないこともあります。
採取した部分がたまたまガンじゃなかったら陰性になります。
痛い検査に耐える割には、正診率が悪い
とはいえ、子宮体がんが見つかった90%以上のケースで不正出血が見られているので、出血がある方は軽視せず、体がん検診をしておいた方が安心です。
婦人科に通っているのに
「体がん検診しない」
「陰性だったけど症状が治まらない」
このような場合は、セカンドオピニオンで診てもらうことも検討しましょう。
子宮体がん検診の費用は?
検診費用は病院によって異なります。
3000円~1万円程度みておきましょう。
自治体で行っている検診を利用する場合は無料~2000円程度です。
検診予約を入れる前に金額を確認してください。
検査の結果によってはMRなどが必要になり2万円超えることもあります。
私の場合は紹介状を書いてもらって、ガンセンターで受けました。
(紹介状があったので金額は3500円程度でした)
なぜ私が個人病院じゃなくてガンセンターを選んだかと言うと、正診率がガンセンターのほうが高いと聞いたからです。
痛みに耐える代わりに、できるだけレベルの高いところで正診率を高めたいと思いました。(これは私が勝手にそう思っているだけなんですけどね)
■子宮体がん検査のまとめ
子宮体がん検診についてまとめます。
- 一般的に子宮がん検診と言えば、子宮頸がん検診
- 子宮頸がん検診では体がんまでわからない
- 体がん検診が必要なケースは不正出血が見られる人、または医師が必要と判断した場合
- おりものの異常にも注意
- 検査は痛みを伴うことが多いが、人それぞれ
- 検査時間は10分ほど
- 早期で発見すれば治る可能性が高まる
- 早めに発見するには検査が必要
- 検査にかかる費用は3000円~1万円
- 検査結果によっては2万円以上かかることもある
ちなみに、検査結果は郵送で1週間~10日後送られてきます。
病院によっては直接聞きに行く場合や電話でOKなところがあります。
■おわりに
私の検査結果は1週間後です。
先生曰く、子宮体がんの前段階では、子宮内膜増殖症といって内膜が厚くなる症状がみられることが多いとのこと。
私は、見た限りでは異常が見られない。
もちろん、検査結果を見ないと何とも言えないが、
不妊治療やピルでホルモン剤を使っているので、それが出血と関係していることが大きいかも。
特に、ピルはホルモンバランスがぐっちゃぐちゃになるので、ピルが完全に体から抜けて、その後出血が止まるかをよく確認してみて!
とのことでした。
不妊治療をしていると、
不正出血することが珍しくないので慣れてしまうこともある。
私の場合は、最近出血が止まっていたのに、
ピルが引き金になり出血が始まったことで念のため体がん検診を受けることになりました。
必要ないなら痛いから受けることないんだと思うけど、不安だったので・・・。
個人の感想なので、あくまでも参考程度に捉えておいてください。
それでは、今日はこの辺で失礼します。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
お時間あれば過去記事もどうぞ♡