人工授精でも活躍する排卵検査薬ってどう使えばいいの?
こんにちは!ハピコです。
皆さん、排卵検査薬って使っていますか?
タイミング法でも使える排卵検査薬。
卵胞チェックしなくても
排卵のタイミングを自分で掴める優れものです。
でも、この排卵検査薬って、結構使いづらいんですよねぇ。
え?何がって?
そりゃもう、LHの低い私からすると、何もかもです。
今日は、医師に聞いた、排卵検査薬の使い方について
お届けします。
■そもそも、排卵検査薬って何ぞや?
↓こちらの過去記事にもさらっと登場している排卵検査薬
排卵検査薬とは、尿に含まれる黄体化ホルモン(LH)に反応して
排卵日を「このあたりかな?」と予測できるものです。
女性の体は、排卵が近くなると黄体化ホルモン(LH)の分泌量が増えます。
黄体化ホルモンは、別名プロゲステロンと言われ
成熟した卵子に
「奥さん!排卵時期でござるーー!」
と、排卵を促して
着床を助けるために
せっせと子宮内膜のベッドメイキングをする役目。
この黄体化ホルモンが分泌される現象を”LHサージ"と言います。
(LHは黄体化ホルモン、サージとは大量放出!と言う意味)
黄体化ホルモン(LH)が増加すると
尿の中のLHサージが増えます。
↑この量を排卵検査薬で測ることで
「まもなく排卵でござる」
っと言う、体の声を聞くことができるのです。
■排卵検査薬が反応するLHサージ量は?
排卵検査薬は、種類やメーカーにより反応するLHサージ量が
若干異なります。
基本的には、尿中LHの濃度が20mIU/ml以上になると
LHサージが始まったくらい。
排卵検査薬は、30~40mIU/mlくらいで反応します。
排卵検査薬の箱に、どのくらいの濃度で反応するか書いているので
必ずチェックしてください。
LHサージの量は、卵胞期で2.4~12.6mIU/mlくらいが、
排卵期には、14.0~95mIU/mlまで上昇します。
そして、黄体期に入ると、1.0~11mIU/mlまで下がるのです。
排卵検査薬が反応したとき、体の中では・・・
尿中LHが増加し、排卵検査薬に反応が出たときが
排卵と勘違いしてしまうことがあります。
しかし、排卵検査薬で反応が出たときは、
「これから36時間くらいの間に排卵するカモ」
(濃度がピークを迎えた35~44時間以内に排卵すると言われています)
というお知らせです。
LHサージの持続時間
個人差はありますが、基準値の話で言えば、
LHサージが始まってから、14時間かけてピークの濃度まで上昇
そして、濃度がピークに達すると、14時間持続して、
20時間かけて、下がっていきます。
(↑写真のジェットコースターみたいに急降下はしません)
一度、まとめると、
①LHサージが始まる(20mIU/ml以上)
(14時間かけて上昇)
↓(35~44時間以内に排卵)
②LHサージ30~40mIU/mlくらいで排卵検査薬反応
↓
③LHサージ濃度ピーク
(14時間持続)
↓
④ LHサージ20時間かけて下がる
という状態です。
で、排卵検査薬はどこで反応するかと言うと
①番~②番のあたりで検査薬にうっすら色が出始め
②番~③番で濃く反応します。
■排卵検査薬っていつから使い始める?
排卵検査薬を使用する目安は、生理が始まってから11日後あたりです。
生理が始まって、14日後に排卵が起きると考え
11日後あたりから、1日2回(朝と夕方)の2回
LHを測ります。
排卵検査薬には、次の生理日の17日前から使用開始と
書かれていますが、念のためで11日後くらいから使いましょう。
■排卵検査薬を使っていつタイミングを取ればいいの?
卵子の寿命は、排卵から24時間です。
この時間のうち受精が可能な時間はわずか6時間しかありません。
LHサージが上昇始め、35~44時間以内に排卵する。
精子君の寿命は、最大でも5日ほどです。
この期間のうち、受精可能な時間は48時間(まる2日)。
射精後の5~6時間は、受精能力を持たないので、
LHサージの濃度がピークのときにタイミングを取っても
精子君が受精能力を持たないまま卵子に会ってしまったり
卵子に会ったときには、もう卵子に受精できる時間が残ってなかったり・・。
タイミング法では、排卵の3日前から2日前にタイミングを取るのが
確立が高いと言われていますよね。
これを踏まえると、
LHサージが始まってからタイミングを取るのが
ベストです。
市販の排卵検査薬が反応するのは、
30~40mIU/mlくらいです。
反応が出たころは、もう、LHが始まって数時間経過しているんです。
いつ、LHが始まったか知るには、20mIU/mlに反応する
検査薬が必要になります。
でもね、病院の先生に聞いたところ、30~40mIU/mlくらいの
検査薬を使う場合、薄い反応があってからすぐタイミングを
取ればいいのだとか。
使い道は、タイミング法だけじゃない
ちなみに、人工授精のとき、卵胞チェックに行っても
あまり排卵しそうになく、連休があったりで
人工授精のタイミングをはかれないときがありました。
その時、病院から
「排卵検査薬を使って反応が出たら
予約の電話を入れて、精子君持参で来てね♡」
と言われたことがあります。
その時は、反応から24時間以内に来てと言われてました。
排卵検査薬は、タイミング法だけじゃなく
人工授精のときにも、排卵日の予測で
使うことがあるんですよ♪
■排卵検査薬の選び方
私が病院の横の調剤薬局でもらっていた排卵検査薬は
コレです。
チェックワンLH-Ⅱ
排卵日が1日前にわかるっていうやつ。
今考えると、1日前じゃ遅いんじゃないか?
とも感じてしまうけど、病院の薬をもらう調剤薬局にあるのは
これだったので、何の迷いもなく購入してました。
チェックワンLH-Ⅱ 5本入りで2200円。
1日2回はかるのに、5本じゃ足らないので、10本入り3500円を購入。
LH検出量は、40mIU/mlです。
中を開けるとこんな感じね。
妊娠検査薬と見た目も使用方法も同じです。
キャップを外して、尿をかけ、反応を見ます。
真ん中の小窓に、陽性・陰性反応がでるので
分かりやすいです。
チェックワンLH-Ⅱは、友達も使っていて、
この排卵検査薬で友達2人がタイミング法で妊娠していたのを
指をくわえて見ていた私。
さきほど、病院の先生いわく、LHサージの薄い反応が出てから
タイミングを取るのがベストって言ったけどね、
友達2人は、濃い反応が出てからタイミングを取って
妊娠してました。
こればっかりは、いつ、何がなんてわからないよねぇ。
(先生によっても違うしねぇ)
反応が出始めてから、毎日タイミングを取れば
間違いないんだろうけど、そんな体力、なかなか難しいよねぇ。
ちなみに、チェックワンにはデジタルもあります。
(ちょっと高い・・計測する部分は使い捨てで5本3500円(税抜き))
排卵検査薬の種類
排卵検査薬には、妊娠検査薬と同じように色々な種類があります。
有名どころで言えば、
ドゥーテストLH
引用:http://jp.rohto.com/dotest-lh/
妊娠検査薬でおなじみのドゥーテストにも排卵検査薬があります。
お値段は、7本で2700円、12本で3800円(税抜き)です。
LHの検出感度は25IU/L で結構低いとこから測れます。
P-チェック・LH
なんと、10mIU/mlから感知できる排卵検査薬です。
通常の排卵検査薬では、色の薄い濃いで判断していたものを
10mIU/ml・30mIU/ml・100mIU/mlの、
3段階で検出できるようになっています。
お値段は、7本入りで3500円(税抜き)。ちょっとお高いけど
低い値から検出できるのは魅力ですねぇ。
海外製品は安い!!
排卵検査薬ってちょっとお高いですよね。
なので、頻繁に使う方には、海外製品っている選択肢もあります。
海外製品で有名どころは、
アメリカのワンステップ 排卵検査薬か、
中国のDAVID 排卵検査薬です。
アメリカ DAVID 排卵検査薬は、1本あたり70円~。
アメリカの産婦人科でも使われているものです。
インターネットで購入できますよ。
また、中国製のDAVID 排卵検査薬は、まとめて買うと1本40円~。
(やややっすぅーーー!)
どちらも日本製品と使い勝手は、あまりかわりませんよ。
タイミング法と自分で↓これを使って人工授精している方は、
惜しみなくバンバン使える値段です♪
■排卵検査薬はどこでどうやって買えるの?
排卵検査薬は、薬局医薬品のため、調剤薬局でしか
購入できません。
購入するときは、処方箋はいらないのですが、
名前と連絡先を書かなくてはならなかったんです。
(私も過去、メモ書きのような紙に毎回書かされてました)
2014年6月から、法改正されて、
名前や住所を書かなくても購入できるように
なりました。
2017年5月更新!
一部の調剤薬局でしか購入できなかったのですが
2017年第1類医薬品となり、
ドラッグストアやインターネットで購入できるようになりました!
以前までは取り扱い店舗が少なく
購入する手間があったのですが
ドラッグストアで買えるので
めっちゃ便利です。
気軽に購入できるようになったので
タイミングをはかりたい方は是非試してみてください♡
■排卵検査薬を使いづらく感じるところ
排卵検査薬、みなさん結構ちゃんと反応がでていて
私の友達なんて、排卵検査薬でタイミングとって
妊娠するっていう羨ましい状況なんですけど
私は、LHの感知がどうも上手にできません。
薄い反応がずーっと続いて、濃い反応がないままだったり
濃い反応と薄い反応の区別が難しかったり
濃い反応が続いたり・・・。
なので、私みたいに反応が悪い人は、基礎体温を測りつつ
排卵検査薬を使うとか、
卵胞チェックにいけないときにやむ負えなく使うとか
排卵検査薬だけに頼る使い方はしない方がいいかも。
排卵検査薬で反応が出ない原因には、
LHサージがうまく機能しない「黄体機能不全」の
可能性があるからです。
また、ほかにも、排卵検査薬に反応はあるけど
排卵されていないケースもあります。
たとえば、
- クラミジア感染症による癒着
- 子宮まわりの臓器の過去の手術による癒着
- 多嚢胞性卵巣症候群
- 卵巣嚢腫や子宮内膜症など
上記のような病気が考えられます。
排卵検査薬を使う前に、不妊のキホン検査は受けておきましょう♡
■おわりに
排卵検査薬って、自分のLHが低いって知るまで
なんて便利なものなんだ!!
って思ってました。
友達が排卵検査薬を使って、タイミング取ってる子が
多かったし、立て続けに妊娠してたから
次は私だ!!!
って思って、はりきって使っていたものです。
でも、全然妊娠しなかった。
よくよく考えると、タイミングずれてたんだな。
そして、何らかの不妊要因があるにもかかわらず
不妊検査を受ける前に、排卵検査薬を数か月も試したから
その時間無駄にしちゃった感がある。
やっぱりね、子供が欲しいと思ったら
まずは、検査です。
便利な道具は、自分の身体を知ってから。
これに尽きます。
LHサージが低めの私には、
卵胞チェックとの併用が必須。
っと言うことで、
今日は、排卵検査薬の使い方についてご紹介しました。
それでは、この辺で失礼します♪
今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。
お時間あれば過去記事もどうぞ♡