妊娠しにくい状態を改善するために、考えられる主な不妊症の原因を知ろう!
こんにちは!ハピコです。
皆様、自分の不妊原因ってご存じですか?
不妊治療を始めている方なら
検査をするので、ある程度原因がわかっていると思います。
え?私?
私は、あれです・・・。
「機能性不妊」です。
いわゆる、原因不明ってやつです。
(せめて原因を特定したい・・・)
不妊の原因は、人によりさまざまですよね。
1つじゃなくていくつもの要因が重なっていることも多い。
体は常に変化しています。
環境やストレスで、今の原因とは違う要因が
表れるかも知れない。
そんな時に備えて、
今、自分に当てはまる不妊症の原因だけじゃなく
他の原因も知っておきましょう。
■不妊原因1:排卵障害
排卵障害は、女性の不妊原因の40%を占めると言われています。
何らかの原因で、
- 排卵が起こらない、
- 卵胞が育たない、
- 排卵が遅い
状態です。排卵に問題があると、
精子と出会えないため、妊娠できません。
排卵障害の原因とは?
排卵障害になる原因は4つあります。
- ホルモンの異常
- 高プロラクチン血症
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
- 早発性卵巣不全
それでは、排卵障害の原因を説明していきます★
1.ホルモンの異常とは?
女性ホルモンの指令を担う、
視床下部や脳下垂体に障害が起きて、
排卵に必要な卵胞刺激ホルモン(FSH)や
黄体化ホルモン(LH)の分泌が低下することが原因で
排卵が起こりにくくなります。
過度のストレスや過剰なダイエットによる
急激な体重減少、肥満などが引き金になります。
2.高プロラクチン血症
プロラクチンってホルモン知ってますか?
本来、産後に多く分泌されるホルモンで、
授乳中に、妊娠しないように排卵を抑制する
働きがあります。
妊娠もしていないのに、このプロラクチンが
多量に分泌することで起こる状態を
高プロラクチン血症と言います。
プロラクチンのせいで
排卵が抑制された状態なので
排卵が起こりにくくなります。
胃潰瘍や精神神経科の薬を服用した
副作用で、高プロラクチン血症に
なることもあります。
(常用していないか、チェック)
3.多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
卵巣に小さな卵胞が多く見られ、
ホルモンの異常がみられる状態です。
卵胞が発育しにくく、月経が不順になったり
排卵が起こらなかったりします。
↓この記事でも書いてます↓
4.早発性卵巣不全
早発性卵巣不全とは、ふつう閉経を迎えるころに
減少するはずの原子卵胞が
40歳よりも前に無くなってしまう状態を言います。
ホルモンバランスの影響とかじゃなくて
排卵する卵子自体が、無くなってしまうのです。
どうやって、この状態がわかるかというと、
抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査です。
値が「0」に近くなります。
(ちなみに私は、AMH検査1.64です(´・ω・`)ヤバい・・)
原因は不明だそうですよ。
少量の卵胞が残っていれば
ホルモン治療でまれに排卵することもあります。
■不妊の原因2:卵管障害
卵管障害による不妊は、排卵障害と並んで
とっても多いです。
卵管が狭くなったり塞がったりする状態でね、
卵管にたどり着いた精子は・・・・
「うお!道がねぇ・・・・」
「なんも見えねぇ・・」
「卵子・・・こねぇ・・・・」
ってな、状態なんです。
卵子や精子がうまく通れないから
受精ができません|д゚)!!!
卵管障害の主な原因をざざざーーっと
確認してみましょう!
クラミジア感染症
性感染症の1つです。
クラミジアという細菌に感染することが原因です。
自覚症状がほとんどないので
知らないうちに、炎症が卵管まで広がります。
これにより、卵管閉鎖や卵管癒着を
引き起こしてしまうのです。
どうでもいいのですが、
昔、がん検診で行った婦人科で
偶然友達に会いました。
彼女は、もじもじしながら
「クラミジアでさ・・」
と言ってたことを思い出します。
クラミジア感染は、抗生物質の服用で
治るけど、男女間で飲まないと
意味がありません(´・ω・`)。
追記:↑なんとこの彼女と15年ぶり再開しました。
しかも、不妊外来で・・です。詳しくはコチラ
子宮内膜症による癒着
普通は子宮内にある子宮内膜が
子宮以外の場所で増殖してしまう
状態です。
卵巣や卵管、骨盤の中など
さまざまなところに子宮内膜が
増えて、月経とともに剥がれ落ちます。
子宮と違って、体外に排出されないため
炎症を起こして周囲の臓器が癒着してしまうのです。
子宮内膜症についてはこちらの記事もどうぞ
ちなみに、腹腔内の手術によっても
卵管周囲の癒着が見られることがあります。
■不妊の原因3:子宮頸管因子
子宮と膣をつなぐ子宮頸管に異常があることで
不妊の原因になることがります。
子宮頸管因子の主な原因は2つです。
子宮頸管因子の原因1:子宮頸管粘液分泌不全
子宮頸管には頸管粘液というものが
分泌されています。
通常は、子宮に細菌が入らないようにする
役割がある粘液ですが、
排卵が近づくと、粘り気の強い弱アルカリ性になり
精子にとって快適な環境に変化します。
精子はこの粘液にもぐり、順次卵管のほうへ
送られます。排卵された卵子を卵管で待つためです。
しかし、子宮頸管粘液不全になると、
排卵期になっても粘液が十分に分泌されず
精子が子宮内に入ることができません。
粘液が少なくなる原因は分かっていないんですよねぇ。
排卵誘発剤のクロミッドを飲むと
起こることがあります。
不妊の原因は子宮頸管粘液不全の場合、
人工授精が有効です♡
子宮頸管因子の原因2:抗精子抗体
人の体には抗体があり、体を防御してます。
細菌が入ると異物と判断し、抗体がつくられ
攻撃します。
通常、精子は異物ですが、抗体がつくられることはありません。
しかし、この免疫機能が、何らかの影響で
精子に対して働いてしまいます。
せっかく膣内に入ってきた精子を
抗体が思いっきり攻撃してしまうのです。
動きを止められた精子は
子宮内に侵入できず、死んでしまいます。
この抗体をもつ女性は1部の方だけです。
アレルギー体質の人が、なりやすいとも
言われていますが、原因はいまだ不明です。
人工授精で妊娠することができます♡
■不妊の原因4:着床障害
長い道のりを経て、やっと受精した受精卵。
子宮にたどり着くと、長旅の疲れを癒すかのように
着床し、成長を始めます。
ところが、子宮内のベッドの準備が整っていないことで
なかなか受精卵が、落ち着けず
着床できなくなることを
着床障害と言います。
着床障害の原因を見てみましょう!
黄体機能不全によるもの
排卵が起こり、無事卵子が出ると
抜け殻になった卵胞は、黄体になります。
黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が
始まり、子宮を厚くふかふかに整えるのです。
しかし、この黄体ホルモンがうまく分泌されないと
着床しやすい環境を整えられず、妊娠ができません。
この状態のことを、黄体機能不全と言います。
排卵誘発剤を使ったり、
排卵後に黄体ホルモンを補充する治療を行います。
子宮筋腫など器質的な着床障害
子宮内にポリープや筋腫ができていると
大きさや数によっては、着床しにくくなります。
超音波で診断できるため、ポリープや筋腫があることを
自覚している人も多いでしょう。
しかし、通常、筋腫やポリープには自覚症状がありません。
また、大きさによっては不妊の原因として
考えず、様子を見ます。
筋腫が大きい場合、自覚症状が強い場合は
手術で摘出します。
↓ポリープや筋腫についてはこちらの記事をどうぞ↓
排卵誘発剤のクロミッドを服用すると
15%のくらいの人は、子宮内膜が薄くなると
言われています。
子宮内膜が6ミリ以下になると
着床しずらくなるため、超音波で確認しながら
服用をしなければなりません。
ちなみに、私はクロミッドにより内膜が
6ミリ以下になったことがあり、
服用をお休みしました。
■不妊の原因5:男性因子
男性因子とは、その文字通り、
男性に原因があることです。
不妊の原因は、女性40%、男性40%と言われています。
残りの20%は、夫婦ともに原因があるケースです。
精子の数が少ない、動きが悪い、奇形率が高いなど
男性側の原因で妊娠できない状態です。
精子を作る機能に問題がある「造精機能障害」や
精子を運ぶ経路にトラブルがある「精路通過障害」が
原因です。
男性不妊についてはこちらの記事もどうぞ♪
■不妊の原因6:性交障害
性交障害とは、身体的な理由、精神的な理由が原因で、
夫婦生活ができない状態のことを言います。
できない原因は、女性・男性どちらにも
見られます。
女性側に問題がある場合
女性側の身体的要因では、膣の異常です。
膣狭窄、膣強靭などにより性交ができないことが
あります。
また、性交に対して、嫌悪感や恐怖心などが強く
精神的な理由から障害になるケースも多いです。
この場合は、カウンセリングなどを行い、
心の問題を解決することが大切になります。
男性側に問題がある場合
男性の場合も、精神的・身体的な理由から
性欲がわかない・勃起しない・射精しないなどの
問題が起こります。
これらのケースも、薬剤やカウンセリングなどの治療が
行われます。
いずれにしても、不妊の原因が、性交障害だけであれば
、人工授精を行うことで解決します。
■不妊の原因7:原因不明不妊
これこれこれーーーー!
私は、これですよ、コレ!
機能性不妊!またの名を原因不明不妊。
不妊原因の、なんと10%~20%を占めてるんですよ。
めっちゃ多い!
不妊検査で、不妊の原因が見つからなかった場合なんだけど
実は、検査ではわからないだけで↓こんな原因があるんじゃない?
って言われてます。
- 卵管が卵子をうまく取り込めないピックアップ障害
- 軽度子宮内膜症
- 卵子の質が悪い
- 受精障害
- 内分泌異常
- 免疫異常
- 軽度の腹腔内癒着
- 精子機能障害
- 子宮内膜の異常
- 受精がうまくいかない
- 染色体異常
あくまでも、不妊検査で見つからなかっただけで
どこかに原因はあるはずなんですよね。
上記であげた、考えられる原因なんだけど、
調べようがないものが多いの。
受精なんて、卵管の中で起こるから
見えないし・・・。
しかも、この不妊を引き起こしている因子は、
いくつも重なっていることも考えられます。
これらを1つ1つ改善しなければ
妊娠できる環境とは言えません。
(ああ。厄介だよ、まったく。)
体外受精が一般的になってきた現代では、
腹腔内手術で癒着を確認するより
体外受精を選ぶカップルも増えてきました。
体外受精なら、受精の様子を確認できますからね。
そこで初めて不妊の原因がわかることも
あるんですよねぇ。
原因不明の不妊には、体質改善と
体外受精が有効な治療法だと言われています。
■不妊の原因8:不育症
不育症は、妊娠はするけど、
流産を繰り返し、妊娠が継続できない状態のことです。
2回連続して流産することを反復流産
3回以上の流産を習慣流産と言います。
最近は、不育症専門病院や不育症専門の治療を行う
病院も増えましたよね。
びっくりしたんですけどね、
妊娠した方の15%は自然流産してしまうそうです。
(流産は珍しいことではない)
流産の原因の70%は、染色体異常と言われてます。
でも、流産を繰り返してしまう人の中には、
子宮の奇形や自己免疫異常、内分泌異常など
母体側に原因が潜んでいる場合もあります。
適切な治療を受けることで、
流産を防ぐことができるものもあります。
(私の友達は3度の流産を乗り越え出産しましたよ)
何度も流産することによる精神的なショックは大きいので
心のケアも必要です。
■不妊には色々な原因があるけど・・・
いかがでしたか?
不妊には、さまざまな原因があるし、
原因がわからないケースも多い。
不妊の原因をまとめて、私が思ったことなんですけどね
結局は、「個人差」なんですよね。
高齢出産は危険だ、
妊娠しずらくなる~とか
世間では言ってても、
私の周りでは、39歳~42歳で自然妊娠、めっちゃ多い。
その反面、20代で原因不明の不妊治療で悩んでる後輩もいる。
この記事でまとめた不妊原因は、
医学的に見て多い不妊原因なだけで
この症状を抱えてても自然妊娠する人は、います♡。
私たち一人ひとり、心も体も違うから、
結局は個人差なんですよねぇ。
原因がわかっている人も
不妊検査で原因がわからず、原因不明不妊の方も
体質改善と生活習慣の改善だけは
やってて損はないと思います。
不妊治療卒業ママたちは、
出来るだけ、自分の体質改善を意識したと
言ってますから♡
それでは、今日はこの辺で失礼します。
いつも最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も良い1日でありますように♪
↓体質改善の記事もぜひどうぞ♪